以前は海外アーチストとの共演前に英語を勉強したりもしましたが、「音を奏でることってやっぱりすごい!」こんな感動を再び味わいました。

 先日クロアチアから来日したザグレブ弦楽四重奏団と共演しました。海外アーチストとの公演のときはいつも感じていることなのですが、演奏する際、音でコ ミニュケーションがとれてしまうのです。従いまして、相手が何を云わんとしているかは楽器の音に耳を傾けるだけで理解することができます。

 フルートは口を使う楽器なので、演奏中には話すことが出来ません。演奏中の意志の疎通は、不思議なことに目と耳という感覚器官で殆ど通じ理解することができます。そんな経験をすると「音楽には国境が無いのかも」と思える一瞬でもあります。

 しかし、人種やその国の文化、風土は音や演奏に垣間見ることができます。地中海に面した国から来た奏者らしく、解放的でのどかなで優しい気質だと感じま したが、南欧とは違う一途な信仰心を感じたのは私だけでしょうか。そんなことを考えると彼らから見た私の演奏や音色はどのように思われたのか気になってき ました。