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今年も はや 残り一週間を切り… 今回の原稿で、この連載も今年の締めくくりの回となりました。例年のことながら、年末は仕事も個人的な雑事もあれこれ詰まってきて、それぞれに感じることも多いけれど、一つ一つをゆっくり立ち止まって考えるゆとりもなく… 今回は何を書こうか、、今までの連載を振り返ってみると、去年はちょうど冬至の直前に引っ越しをして新しい環境で年越しをし、一昨年は母の具合が思わしくなくて父と二人で必死に新年の準備をしていたのでした。おかげさまで、その母も昨春には調子がよくなって、そのおかげで昨年の暮れには一人暮らしも再開でき、そして今に至っている。人生、何がどう転んでいくのか、わからないけど不思議におもしろいものですね。。

 

今年も晩秋のころから少し様子が変わってきたな…と感じていたのですが、ここへ来て、また思いがけない展開に。極めて個人的なできごとですが、きっと何年経っても憶いだす節目のときなのではないかな。。。

 

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この連載の掲載前日はちょうどクリスマスイブ、家で仕事や気がかりだった細々したことを済ませた後、洗濯物を干していたのを憶いだして、慌てて取り込みにベランダに出たら、一瞬、とても印象的な夕空でした。 とっさに数カット撮影し、出かける準備を整えて、家を出て。

 

 

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出かけた先は、初めて降りる駅の、初めての病院。

身近で親しくしている方が、ここのところ体調が優れない、と聴いていたけれど、この日の午前中から急遽入院することになった…とのことで、ビックリしてお見舞いに行ってきました。

面会時間は、お昼前11時から夜8時まで、と、わりと自由に訪ねられるけれど、ちょうど病院の夜ご飯が終わって一段落された頃を見計らって行ってみたら、入院病棟は廊下などの人影も少なく、とても静かでした。

 

電話の声はわりと元気そうに思えたけれど… 日頃とても辛抱強いその方が、病室のベッドに横たわって点滴を受けている姿は、やっぱりちょっと痛々しく。過労から抵抗力が落ちてウイルス性の炎症をおこされているらしい。入院はご本人にとってもショックだったのだろうけれど、これを好機と捉えて、少しはゆっくり静養していただけるといいな。。

 

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点滴が終わるのを待ちながら、少しお話していると、あっというまに面会時間が終わってしまう。帰りがけにフロアーに飾り付けられているツリーを見て行くといいよ!と、クリスマスイブに面会に来た私のことを気遣ってくださって。

来たときには病室を探すのに意識が集中していて、ちっとも目に入ってこなかったのだけれど、エレベーターホールの、移動の邪魔にならないような場所に、シンプルで控えめながらも結構立派なツリーが飾られていて、入院患者さんたちも少しはこれで心が華やぐのかな…と、なんだかホッとしました。

 

 

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病院から駅までの道のりも、来たときには殆ど目配りする余裕もなかったのですが、帰りには、少し遊び心が戻ってきて、それこそ犬のおしっこのマーキングみたいに、いつものスナップ撮影も何カットか写すことができました。

 

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ごくひっそりとした、それでもそれなりに工夫している商店街のクリスマスの飾り…

 

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駅の近くまで戻ってきたら…かなりおもしろい店先を発見!!

 

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暗くなってから病院のお見舞いに… というのは少し淋しい気持ちもあったけれど、初めて降りた駅の商店街で、最後に、こんなキュートなサンタさんのウィンクに出会えて、なんだか ほっこり温かい気持ちになれました。

 

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都心の華やかなイルミネーションや、クリスマスの気分に浮かれた人ごみの賑やかさからは、すっかりかけ離れたクリスマスイブでしたけど… 大切な人と一緒に過ごす時間をもてたこと、何はなくても、寄り添って心のふれあうひとときを過ごせたこと、それが何よりの宝物… 

そして、日々、健康でいられることの有り難さ、そのためにも日々の疲れをこまめにきちんとケアしていくことの大切さも、あらためて噛み締めた、ひっそりと密やかで、とても素敵なクリスマスイブの想い出となりました。

 

東京で日々を過ごしていると、ついつい忙しなく目先のことばかりに追われてしまうけれど… この密やかなクリスマスイブの想い出を通して… 

被災地の方、福島の方、そして福島第一原発で廃炉に向けた過酷な作業に従事してくださっている方… のみならず、世界中に、今もなお、家族や大切な人たちとのささやかで平和な暮らしを破壊されたり、不自由な環境で不安な暮らしを余儀なくされている方もたくさんいらっしゃることに、しばし想いを馳せ、、、 どんな境遇にある方でも、少しでも、安らかに心温まるときを味わえますよう、大切な方と、愛と感謝の気持ちを分かち合えるときをもてますよう… 祈ります。

 

 

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本年も、このような拙いフォトエッセイにおつきあいくださって、本当にありがとうございました。

残り少ない2013年、皆様も、くれぐれもおからだにお気をつけて…

 

どうぞ健やかに、佳いお年をお迎えください!!