あっという間に、お彼岸も過ぎ、東京でも金木犀がどこからともなく薫ってくるこのごろ。すっかり初秋の気配のなか…今更ですが、今年の夏のレポートを。

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うんざりするほどの猛暑が続いていた8月朔日から、取材許可をいただいて、東京藝術大学 保存修復日本画研究室で行われている “山津見神社オオカミ天井絵復元プロジェクト” の撮影に行ってきました。

 

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プロジェクトの作業2日目だったこの日は、朝から、荒井経先生の筆遣いのご指導などもあり、皆さん熱心に黙々と描き始められ。

午後からは、このプロジェクトのもともとの発案推進者である和歌山大学観光学部の加藤久美教授や同サイモン・ワーン助教、NPO法人「ふくしま再生の会」の方もお見えになり、描画の筆遣いにもさらに熱がこもります。

 

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焼失前の山津見神社のオオカミ天井絵を全て撮影されていたサイモン・ワーンさん、実際の学生さんたちの描き出す、まさに天井絵の再生の様子に感無量、夢中になって作業の様子を捉えられていました。

 

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お盆休みを挟んで作業日程も後半に入ると、皆さんオオカミ絵の描写にも慣れてきたのか、オオカミの表情やしぐさもだいぶ伸びやかになってきたよう。前景や背景に植物や山や瀧などを配した複雑な構成の絵柄にも次々にチャレンジされていました。

 

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この後半の作業日程の最終日までには、ぶじ今年の復元予定分の100枚の天井絵が描きあげられ、あとは手直しや、詞書や署名の文字入れといった仕上げの段階に入るとのこと。

 

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絵の中から今にも躍り出てきそうな、新たな生命力を吹き込まれたニホンオオカミの天井絵。10月下旬にはこのプロジェクトを一般公開するフォーラムなども予定されているそうです。

 

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今までの作業日記やメディアでの紹介、今後のフォーラムの予定等は、どうぞこちらから、研究室のプロジェクトのブログをご覧になってみてください!!

山津見神社オオカミ天井絵復元プロジェクト