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宮崎のつづき。

土地のもつパワーを感じた宮崎には、高千穂という神話の里があって有名な天照大神が隠れた岩戸伝説などがある。
パワースポットやスピリチュアルという言葉は聞き飽きた人でも、単純に自然が造り出した景色に圧倒されたり、気持ちが安らいだり、何かしらを感じることがあるとおもう。

そこにパワーが集まってくるのか、それともその土地がすでに持っていたものなのかは分からないけど、そんな神秘的な景色をみて、自然に畏敬をかんじて、そこに神がいると昔の人が神話を創造したのはわかる気がする。

**天照大神(太陽の神)が岩戸に隠れてしまって世界が闇につつまれた**
というお話は「阿蘇山の噴火」を意味するのでは、とも「日食」を表す、ともいわれているようで、
神話は、宇宙の起源や気象現象や世界の秩序についていろいろなメタファーをつかって物語として伝承していて、それが太古の昔に現実に起きたことに基づいているとしても、それは隠喩となって物語に隠されている。

そんな流れで神話に興味がうつり、レヴィ・ストロースの「神話論」などを読んでいるのだけど、神話に隠された意味を読み解いていくのは本当におもしろい。
そこには現代社会がわすれてしまっている事物の本質であったり、自然や社会にたいする秩序など学ぶべきことも多いのだけど、私がなにより面白いとおもうのが、そのような’物語’を創った人々の想像力だ。

すこし前、友人がディズニーシーのタワーオブテラーにまつわる(作り話の)物語をみて、人はストーリーが好きな生き物だ、と言ったけど、本当にその通りだとおもう。
雲をみて、なにかの形を想像するように、人の想像力は豊かで、それが人を支えているのだろう。
それは、芸術をみて人がなにかを想う仕組みとつながっている。

話がすこしそれるけど、先日、姪が読んでいた本に挟んであったメモに「猫の王様」の物語が書いてあった。
” 猫の王様は人間社会のなかで人間に扮して王様をしていたのだけど、
あるとき足の指が人間とちがうことがバレてしまって窮地にたたされる ”
というようなお話。

なんの絵本の話かとおもったら姪が創ったものだった。
意外によく書けていて驚いたのと同時に、そこに一体どんなメタファーが隠されているのか興味深く、また、物語をつくらずにいられない人間の性をかんじたのだった。

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