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夏の終わりに、箱根で束の間の休息をした。
 
明治時代からつづく古い宿は、フロントから廊下までアロマの良い香りが漂い、古い木造の木の香りと交ざって、果てしなく日常から遠い世界へと誘ってくれるようで心地よかった。
 
突然空いた時間に思い立って出かけたのだけど、前日の夜おそくに予約を取れたのが奇跡的なほど、宿についてみたら満室でとても賑わっていた。
母と行き先を決めるのに、無理して出かけるほうが疲れるのではと危惧していたけれど、この宿にきてこの空間でこの香りに包まれただけで癒されると思うような素敵な場所で、実際に私は心と体に溜まっていた疲労が解きほぐれていくのを感じた。
 
古い部分をそのまま残した豪華な造りの建物は、トイレのタイルだったり至るところの細かな部分のデザインがとても可愛くて、愛おしい。古いものを大事にしている空気がまたその空間を優しくしている。
良いホテルとはこういうことなのだな、と感じ入り、最近話題の”おもてなし”とは、と考えてみたりする。
 
オリンピックの招致にはもともと興味がなかったけど、成功を大手を振って喜べないのは、また、古き良き味のあるものが壊されて、新しい建物を造ることに夢中になってしまうんだろうな、とおもうから。
建築ラッシュなどで潤う経済効果ばかりで大人が動いているような印象があって、そろそろ本当に今回の招致では、古いものを守り続けてゆっくりとした時間が流れる街へ人を迎えることも”おもてなし”だと考えて、そういう街づくりを計画をしていくべきだとおもう。
 
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プールで泳いで豪華な食事を頂き、しばしの贅沢な時間を楽しんで、翌日もそのままホテルで過ごしたいくらいだったけど、箱根はひさしぶりだという母と名所を廻ることにした。
 
そのとき訪れた芒野原は、まだ青く、照りつける太陽の強さに途中で引き返してしまったけれど、今頃、中秋の名月もすぎて見頃になっているだろうな、とおもう。
 
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