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めずらしい2週連続の大雪で、各地で被害が出ているようで、周りでも大変な影響を受けた人がいたりして、無邪気に雪を喜ぶのも慎む気持ちになる。
今年はまだ降る可能性もあるといっているので、なんとか被害だけは最小限であってほしいとねがいながら、こんな大雪をみていると、昨年訪れたスウェーデンを思い出す。
 
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夜になって深い雪に埋もれた町を歩くと、どの家も窓に暖かいオレンジ色の灯りがともっていた。
オーロラ鑑賞からもどるころは真夜中だというのに、すべての窓に灯がともった家もある。
電気を煌々とつけているのではなくて、窓辺にランプを灯しているのだ。
よく見るとカーテンも閉めずに、それぞれの窓に可愛いランプスタンドが絵になるように飾られていたりして、見ていてとても楽しい。
 
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寒い雪の中を歩いていても、その灯をみると暖かかった。
そうやって街の雰囲気が全体的に暖かかったことが印象にのこっている。
各家の人が、自分の家のなかの為というよりも、外の人に向かって灯をともしているようだった。
すこし気になってガイドさんに聞くと、やはりそうだと言っていて納得した。
おどろくことではないかもしれないけれど、私はそれに気づいたときまたひとつ目から鱗がおちたようだった。
自分の家のなかの灯を、外の人に向かって灯すというのは、考えたことがなかったから。
北欧デザインは、可愛いデザインのランプスタンドやシェードが多いと思っていたけれど、こうやって家の外の人のためにも窓辺に灯をおく習慣があるからなのか。
 
日本では、少なくとも私自身は、家の造りがそもそも違うということはあるにしても、いかに冷気が入ってこないようにとカーテンを閉め切って、さらに遮光や断熱性のあるカーテンで自分の家のなかを温めることしか考えていなかったけれど、カーテンを開けて、寒い外を歩く人たちをも温められるように灯をともす、そんな文化が素敵だな、とおもった。
それはきっと厳しい自然のなかで暮らす人たちの知恵でもあり、必然から生まれる互恵の精神なのだろうか。
 
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きっと日本でも昔は暮らしにおけるそういう精神や知恵はもっと多かっただろうとおもう。
田舎には残っているのだろうか。隣近所がたすけあう、開かれた生活のイメージ。
町の温もりというのは、きっとそういう部分から生まれるのだ。
 
いつになく寒くなった東京で、そんな温もりが恋しいなあとおもった。
どうか、大雪の影響のなかでも、皆があたたかく過ごせますように。
 
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