在世中から内外で高い評価を博した呉昌碩の魅力を、お楽しみください。

 

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清時代の末期から民国の初期にかけて、書・画・印に妙腕をふるった呉昌碩(ごしょうせき)[1844〜1927]は、清王朝300年の掉尾を飾る巨匠です。湖州安吉県(現在の浙江省湖州市安吉県)で生まれ、初めの名を俊、のちに俊卿(しゅんけい)といい、中華民国元年(1912)、69歳から昌碩と名をあらためました。現在は呉昌碩として広く知られています。 

17歳の時、太平天国の乱に遭い一家は離散、呉昌碩は悲惨な避難生活を余儀なくされました。22歳で科挙を受験する資格を得ますが、呉昌碩は栄達を望まず、小官に甘んじながら印学の研鑽を積み、やがて書画の才能も開花させました。56歳で、安東県(現在の江蘇省漣水県)の知事となるものの、腐敗した官界に耐えられず、1カ月で辞職。その頃すでに盛名を馳せていた呉昌碩は、書画篆刻で生計を立て、84歳で没するまで旺盛な創作を展開しました。 

呉昌碩は、晩年まで石鼓文の臨書に励み、その風韻を書・画・印に結実させました。不器用なまでの重厚な運筆のなかにも、キラリと光る輝きを持った呉昌碩の作風は、多くの人々を魅了し、日本にも熱烈なファンがいます。また、呉昌碩は日本の文化人や芸術家との交流も深く、日本に現存する呉昌碩の作品や手紙などから、その一端を窺うことができます。 

今回で9回目となる東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画では、両館の所蔵品以外にも、京都国立博物館・台東区立朝倉彫塑館・個人コレクションから、呉昌碩作品及びその関係資料を公開します。自らの方向を模索していた40代から、円熟した境地を示す晩年までの作風の変遷を概観するとともに、日本人との交流を示す貴重な資料も紹介いたします。 
在世中から内外で高い評価を博した呉昌碩の魅力を、心ゆくまでお楽しみください。 

※2館ともに会期中展示替えがあります。
前期:9/13(火)〜10/10(月・祝) 後期:10/12(水)〜11/6(日) 

[東京国立博物館イベント] 
◎月例講演会「呉昌碩の書・画・印」 
東京国立博物館列品管理課長   富田 淳 
台東区立書道博物館主任研究員  鍋島稲子 
11/5(土)13:30〜15:00(開場13:00) 
会場:東京国立博物館 平成館大講堂 定員:380名(当日先着順) 
※事前申込不要、聴講無料、ただし当日の観覧料は必要です。 

◎列品解説 
東京国立博物館列品管理課長   富田 淳 
10/4(火)14:00〜 
会場:東京国立博物館 平成館企画展示室 
※事前申込不要、聴講無料、ただし当日の観覧料は必要です。 

[書道博物館ギャラリートーク] 
①10/04(火) 11:00〜 
②10/23(日) 11:00〜、14:00〜 
※いずれも事前申込制で各回20名 
往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込みください。はがき1通につき、1名の申込みとなります。 
聴講無料、ただし当日の観覧料は必要です。 
申込先:〒110-0003 台東区根岸2-10-4 台東区立書道博物館 ギャラリートーク係 まで
申込締切:①9/23(金)、②10/12(水) 必着 

[書道博物館ワークショップ] 
「呉昌碩の書にトライ!」 参加費無料(ただし当日の観覧料は必要) 
10/4(火)、10/23(日)いずれも開館時間中随時 
会場:台東区立書道博物館