不折コレクションで日本石碑のルーツを探る旅、この機会にぜひご堪能ください。

 

shodou.jpg多胡碑は、多胡郡(現在の群馬県高崎市吉井町)の設置を記念して、和同4年(711年)に建てられました。今年は、多胡碑が建立されて1300年目にあたります。 

栃木県大田原市の那須国造碑(700年)、宮城県多賀城市の多賀城碑(762年)とともに、日本三古碑の一つとして知られる多胡碑は、中国の清時代に金石学の資料として注目され、趙之謙(ちょうしけん/1829〜1884)はその著『補寰宇訪碑録(ほかんうほうひろく)』に、楊守敬(ようしゅけい/1839〜1915)は『揩法遡源(かいほうそげん)』に採り上げています。 

群馬県には多胡碑の他にも、山ノ上碑(681年)、金井沢碑(726年)があり、これらを上野三碑と称しています。上野三碑は、日本ではまだ石碑が稀有であった7世紀後半から8世紀前半に、高崎市の南西部に集中的に建てられた大変貴重な石碑群です。 

書道博物館の創設者である中村不折(1866〜1943)は、明治41年(1908年)の冬にこの地を訪れ、「上毛三古碑」と題し、『東京朝日新聞』に15回の連載で新聞挿絵を描きました。 

今回は、中村不折コレクションの中から、日本三古碑や上野三古碑の拓本をはじめ、日本古代碑の中でも最古の石碑である宇治橋断碑(646年)や、日本最古の墓誌である船王後墓誌銘(641年)などの拓本を展示し、あわせて中村不折が描いた「上毛三古碑」の新聞挿絵も紹介いたします。 

また、参考資料として、高句麗の広開土王碑(414年)の拓本(整本および剪装本)や、石碑、摩崖などの起源がわかる中国古代の石碑拓本も公開いたします。 
不折コレクションで日本石碑のルーツを探る旅、この機会にぜひご堪能ください。 

[書道博物館ギャラリートーク] 
◎12/11(日) 10:00〜、13:30〜 
※いずれも事前申込制で各回20名 
往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込みください。聴講無料、ただし当日の観覧料は必要です。 
申込先:〒110-0003 台東区根岸2-10-4 台東区立書道博物館 ギャラリートーク係 まで 
申込締切:11/30(水) 必着 

★NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』第3部の放映に伴い、中村不折記念室では、正岡子規の書簡や、中村不折が描いた「日露役日本海海戦」に関する資料なども展示いたします。あわせてご覧ください。