手習いに適した定評のある古典の数々を、学ぶべきツボとともに一挙にご紹介!

 

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漢字は、各時代における社会的・文化的な要求のもとに、読みやすさ・書きやすさ・美しさなどの要素を満たす、最もふさわしい姿が模索されながら、長い年月をかけて発展しました。紀元前に考案された絵画的要素の強い篆書(てんしょ)は、やがて隷書(れいしょ)となり、草書(そうしょ)や行書(ぎょうしょ)が生まれ、最後に楷書(かいしょ)が完成します。 

篆書・隷書・草書・行書・楷書の五書体は、それぞれが人々の叡智(えいち)の結晶であり、文字の構造だけでなく、審美的な側面からも考え抜かれたものです。優美な書法をもって書かれた作品は、手習いにふさわしい古典として尊ばれ、代々受け継がれてきました。時代の荒波に淘汰(とうた)されることなく継承されてきた古典には、普遍的な魅力が備わっています。だからこそ、何年にもわたって学び続ける価値があるのです。 

ひとくちに篆書といっても、紀元前13世紀頃に占(うらな)いで使用された殷(いん)時代の「甲骨文(こうこつぶん)」と、紀元前3世紀に秦(しん)の始皇帝(しこうてい)が制定した小篆(しょうてん)「泰山刻石(たいざんこくせき)」の文字とでは、字形そのものに、かなりの違いがあります。 
また、隷書にも「開通褒斜道刻石(かいつうほうやどうこくせき)」のような古隷(これい)といわれる素朴な表現や、「曹全碑(そうぜんひ)」のような波磔(はたく)を備えた完成度の高い字姿があります。草書や行書、楷書についても同様で、それぞれの書体は、時代とともに少しずつ姿かたちを変えています。 

今回の企画展は、これらの書体について、手習いに適した定評のある古典の数々を、学ぶべきツボとともに一挙にご紹介いたします。 
みなさんも、より深い書の理解や、新たな書表現の可能性を探して、さまざまな書体の表情を参考にしてみてはいかがでしょうか。

[書道博物館ギャラリートーク] 
4/22(日) ①10:00〜、②13:30〜 
5/27(日) ③10:00〜、④13:30〜 
定員:いずれも事前申込制で各回20名 
申込方法:
官製往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込みください。はがき1通につき1名の申込みとなります。聴講無料、ただし当日の入館料は必要です。 
申込先:〒110-0003 台東区根岸2-10-4 台東区立書道博物館 ギャラリートーク係 まで 
申込締切:①、②は4/11(水) 必着 ③、④は5/16(水)必着