18世紀フランス、遥かなる古代を夢想した画家ユベール・ロベール! 

 

01.jpg02.jpgポンペイやヘルクラネウムの遺跡発掘に沸いた18世紀、フランスの風景画家ユベール・ロベール(1733-1808)は「廃虚のロベール」として名声を築きます。イタリア留学で得た古代のモティーフと、画家の自由な想像力とを糧に描き出されたその風景では、はるかな時を超えて古代の建築や彫像が立ち現われる一方、溢れる木々の緑や流れる水、日々の生活を営む人々がコントラストを成しています。

古代への新たな関心を時代と共有しつつ、独自の詩情をたたえたロベールの芸術は多くの人々をひきつけ、時の流れや自然、そして芸術の力をめぐる思索や夢想へ誘ってきました。 

こうして描かれた奇想の風景は、「国王の庭園デザイナー」の称号をもつロベールが数々の名高い風景式庭園のデザインも手がけ、現実の風景の中に古代風建築や人工の滝・洞窟などを配していたことを知れば、さらに生きた魅力をもち始めることでしょう。 

本展では、世界有数のロベール・コレクションを誇るヴァランス美術館の所蔵品から選んだ貴重なサンギーヌ(赤チョーク)素描80点を中心として、ユベール・ロベールの芸術を、初期から晩年まで、日本で初めてまとめて紹介します。 

ピラネージやフラゴナールら師や仲間の作品もあわせ、他館から集めた作品とともに、約130点の油彩画・素描・版画・家具から構成されます。 
自然と人工、空想と現実、あるいは想像上の未来と幸福な記憶を混淆させ、画家が絵画と庭園の中に作り上げたアルカディアの秘密に迫ります。 
 

[スライドトーク] 
展覧会の見どころやおもな作品について、スライドを使って解説します。 
日時:5月11日(金) 
   各回18:00から約30分(17:30開場) 
解説:陳岡めぐみ(国立西洋美術館主任研究員) 
会場:国立西洋美術館講堂 
定員:各回先着140名 
   聴講無料。本展の観覧券をお持ちのうえ、直接講堂へお越しください。