日本で生まれた型紙が西欧でどのような影響を与えたのかを紹介する日本で初めての試み

 

01kimono.jpg02tifany.jpg03lune.jpg04ardrbelt .jpg19世紀後半、万国博覧会などを通じて海を渡った日本の美術工芸品は、西欧の人々に驚きの目をもって迎えられました。

とりわけ芸術家たちにとって、その斬新な構図やデザイン、緻密な技は、作品を制作する上での大きなヒントとなったのです。ジャポニズムと呼ばれるこの現象は、絵画の分野では、印象派と浮世絵などとの関連が既に詳しく紹介されていますが、工芸については、その技法の多様さのため、これまで光をあてられる機会はほとんどありませんでした。 

着物やその他染織品の文様染に使われる日本古来の伝統を誇る型紙は、この時期に西欧にもたらされ、その美しいデザインや高度な技術が高く評価されて、当時西欧各地で起きた美術工芸改革運動に大きな影響を与えました。 

本展は、19世紀末から20世紀初頭にかけて西欧に渡った日本の美術工芸品の中でも特にこの型紙に注目し、型紙が西欧の芸術家たちの創作活動にどのような影響を与えたのかを紹介する日本で初めての試みです。日本で生まれた型紙が海を渡り、染色という本来の用途を超えて自由に解釈され、アール・ヌーヴォーをはじめとする西欧の美術工芸改革運動の中で豊かな広がりを見せていった様相を、約400点の作品とともに俯瞰する展覧会です。 

[展示構成] 
◎第1章 型紙の世界 
     —日本における型紙の歴史とその展開 
◎第2章 型紙とアーツ・アンド・クラフツ 
     —英米圏における型紙受容の諸展開 
◎第3章 型紙とアール・ヌーヴォー 
     —仏語圏における型紙受容の諸展開 
◎第4章 型紙とユーゲントシュティール 
     —独語圏における型紙受容の諸展開 
◎第5章 現代に生きる“KATAGAMI”デザイン 
     —型紙に由来する現代のデザイン