青山杉雨の中国の書画・文房四宝のコレクションと自身の主要作品を一堂に公開 

 

aoyama-poster.jpg昭和から平成にかけて書壇に一時代を画した書家・青山杉雨(あおやまさんう 1912〜1993)は、平成24年がその生誕100年に当ります。 

杉雨は西川寧(にしかわやすし)に師事して実作と古典研究に没頭し、作家として頂点をきわめました。「一作一面貌(いっさくいちめんぼう)」と評される多様な表情を持った作品は、国際的にも高い評価を受けています。 
また教育者として多くの門人を育てるかたわら、著述や講演などを通して中国書法の普及・啓蒙に尽力し、現代の書の世界に大きな影響を与え続けています。 
平成4年(1992)には文化勲章を受章しました。 

本展覧会は、杉雨が生前熱心に収集した中国の書画や文房四宝のコレクション約220件と、杉雨自身の主要作品約130件を一堂に公開し、わが国を代表する書家の業績を回顧しようとするものです。   
※会期中、作品の一部に展示替えがあります。 

 

 

【展示内容】 
■第1部 青山杉雨の眼 〜中国書跡・中国絵画〜 

青山杉雨は多くの中国書画を収集しましたが、その背景には常に書の実作で鍛えられた確かな鑑賞眼がありました。杉雨コレクションの中から、元から民国の時代に至る優品を選りすぐって展示、中国書画の多彩な世界をお楽しみいただけます。 

■第2部 青山杉雨の書 
青山杉雨の代表作をおおむね時代をおってご紹介します。杉雨は1930年代に新進の作家として作家活動を開始します。当初は行草を得意としていましたが、第二次大戦後、中国古代の書法研究を進めるとともに、金石文などに基き、篆隷を主とした多様な書体を駆使する独自の作風を確立し、書道界での地位を不動のものとしました。 

■第3部 青山杉雨の素顔 
青山杉雨は、書の周辺を彩る硯、印材、水滴などの文房四宝に優れた鑑識眼を持ち、多くの優品がその収集に加わりました。また、教育者として多くの弟子を育てるとともに、雑誌『書道グラフ』を主催し、中国書法の社会的な普及に力を尽くしました。ここではコレクションの文房四宝の数々をわかりやすく展示するとともに、手本、原稿、写真などの資料から、教育者・編集者・家庭人としての杉雨の多面的な素顔をうかがいます。