これまでのリクエストで常に人気の高かった王羲之にスポットをあてます

 

1207shodouhaku.jpgみんなが見たい優品展 パート10では、記念すべき10回目にちなみ、これまでのリクエストで常に人気の高かった王羲之(おうぎし 303〜361、異説あり)にスポットをあてます。

4世紀の中国、ここに一人の天才が現れました。書聖(しょせい)と崇(あが)められる王羲之です。当時の社会の担い手は、王朝の交替を乗り越えてきた世襲貴族たちでした。
かれらは裕福な経済力を背景に、互いに奢侈(しゃし)を競い合い、琴棊書画(きんきしょが)などの文雅(ぶんが)な遊びにも、精妙な技芸を追求しました。
王羲之の活躍した東晋時代には、中国の歴史上、書が最も高い水準に到達しました。                                         
王羲之は、綺羅星(きらぼし)のごとく能書(のうしょ)が活躍する東晋時代にあって、従来の伝統から逸脱した、きわめて革新的な書風を創出(そうしゅつ)しました。300年後の唐時代においても、王羲之の書は依然として多くの人々を魅了し続けるほど、先進的なものだったのです。

画家、書家、収集家として知られる書道博物館の創設者・中村不折(なかむらふせつ1866〜1943)は、王羲之作品の拓本を数多く収集し、自らも手習いのために王羲之の書を学びました。特に、王羲之の最高傑作である「蘭亭序(らんていじょ)」へのあこがれは強く、さまざまな種類の拓本を収集しました。また、蘭亭序をテーマにした絵画や、不折の独創性を加味した蘭亭序の書作品も残しています。

今回は、中村不折が収集した王羲之作品の拓本を中心に、王羲之を題材とした不折の画稿・挿絵(がこう・さしえ)、不折による王羲之の臨書・双鉤(りんしょ・そうこう)などもあわせて展示します。

なお、東京国立博物館の平成館では、特別展『書聖 王羲之』が2013年1月22日(火)〜3月3日(日)まで開催され、当館の所蔵品も展示されます。
上野の山とその麓で、中国書法史に燦然(さんぜん)と輝く王羲之の書の世界と、王羲之にあこがれた人々のドラマを心ゆくまでお楽しみください。 

【ギャラリートーク】
日時:①1月27日(日) 10時〜/13時30分〜
   ②2月17日(日) 10時〜/13時30分〜
※会場が手狭なため、どちらも事前申込制で各回20名。
往復はがきの「往信用裏面」に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込み下さい。聴講無料。ただし当日の観覧料が必要です。
申込先:〒110-0003台東区根岸2-10-4 台東区立書道博物館ギャラリートーク係
締切:①1月16日(水)必着 ②2月6日(水)必着