強靭な表現に永遠性をもとめた杉山芸術・約70点を紹介

 

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2013年(平成25)は、戦後日本画壇を代表する日本画家の一人、杉山寧の没後20年を迎えます。 

杉山寧は、1909年(明治42)東京に生まれました。東京美術学校日本画科に学び、在学中に第12回帝展で初入選し、翌年の第13回展では最年少で特選を受賞するなど、早くから才能を開花させ将来を嘱望されます。 

戦後は、ギリシャ神話に取材した大作《エウロペ》を初めて日展へ出品し、その後は抽象傾向の実験作にも取り組みます。 
そして1962年(昭和37)にはエジプト・ヨーロッパに旅し、ピラミッドやスフィンクスをモチーフに旺盛な連作、大作を発表し人気を博します。 

また、幻想的で格調高い裸婦にも挑戦するなど、生涯にわたり新しいテーマに意欲をみせ、対象をしっかりと捉える明快な筆致から生まれる作品はどれも強い生命力をたたえています。 

1970年(昭和45)日本芸術院会員、1974年(昭和49)文化功労者に選ばれ、文化勲章を受章するなど数々の栄誉を受け、1993年(平成5)に84歳で没するまで精力的な制作を続けました。 

大規模な回顧展は1987年(昭和62・東京国立近代美術館)、1992年(平成4・東京美術倶楽部)、1996年(平成8・名古屋松坂屋美術館、日本橋髙島屋)に開催されていますが、没後20年にあたる2013年(平成25)に開催する本展は、初期から晩年までの杉山芸術の力強い歩みを振り返る貴重な機会です。 

この展覧会では素描力と知的な構成による強靭な表現に永遠性をもとめた杉山芸術を本画・素描をあわせて約70点によって紹介する待望久しい展覧会となります。 

【展覧会構成】
Ⅰ章 画壇への登場と戦後の再出発 
 東京美術学校(現・東京藝術大学)時代から注目を浴びた画家の若き日の未公開作品・代表作で魅せる最初の章。 
Ⅱ章 抽象傾向の時代 
 短い期間でありながら、集中的に抽象傾向の心象風景を描いた時代を代表作にて魅せる章。
Ⅲ章 エジプト連作の時代 
 憧れのエジプト・ヨーロッパ旅行し、新たな表現、方向へと進む貴重な時代。画家ならではの力強い造形で魅せる章。 
Ⅳ章 人体・裸婦(女性像)の時代 
 代表的なテーマのひとつである“女性美”を大作で紹介。単に美しいだけでない凛とした強さをもち、生命力にあふれる女性像で魅せる章。 
Ⅴ章 カッパドキアの時代 
 晩年の主要なテーマとなるトルコのカッパドキア高原ほか、イランやギリシャなどの古代美の連作で魅せる章。まさに日本画を超えた日本画家として活躍する。 
Ⅵ章 東洋の憧憬 
 前章までの西欧に対し、中国の雲崗・敦煌や日本の仏像遺跡など、画家の圧倒的な筆力で魅せる章。 
Ⅶ章 生命へのまなざし 
 花鳥・動物・植物がテーマの作品群。画家がそれらを通じ受けとめた生命を描いた自然の神秘を魅せる章。 

★展覧会情報 
ポーラ美術館 『杉山寧とポーラ美術館の絵画』 
2013年3月1日(金)〜7月7日(日) http://www.polamuseum.or.jp