ルネサンスの優美(グラツィア) 春、東京へ。

 

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ラファエロ・サンツィオは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並び、3大巨匠とも称されるイタリア・ルネサンス(15〜16世紀)の画家です。
甘美で幸福感あふれる画風は、当時から絶大な人気を誇り、西洋では長年にわたって美術のお手本とされてきました。

1483年、イタリア中部の町ウルビーノでラファエロは生まれました。宮廷画家だった父らに絵を学んだ彼は、ペルージャのペルジーノ、フィレンツェのレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロらの表現を吸収して腕を磨きました。
1508年には教皇によってローマに招聘されます。
卓越した才能、美しい容姿、社交的な性格が教皇や貴族に愛されました。そしてヴァチカン宮殿の壁画を制作するなど栄光を手にしますが、37歳という若さで生涯を閉じました。

ラファエロといえば、聖母マリアとキリストを愛らしく描いた“聖母子像”が有名です。あらゆる画家が手掛けた主題ではありますが、ラファエロの描いた作品には深い愛情とやすらぎがあふれています。
本展では、最高傑作に数えられる《大公の聖母》を初めて日本で公開します。
18世紀にトスカーナ大公(現トスカーナ州の前進国家の君主)が愛蔵し、決して自分の手元から離さなかったことから、その名がつけられました。

ラファエロの作品はその貴重さゆえに、ヨーロッパでも大規模な展覧会を開催するのが困難と言われてきました。そのラファエロ展がヨーロッパ以外の地で初めて開催されます。イタリアの全面協力のもと、20点を超えるラファエロ作品が、各国各地とルーヴル美術館、プラド美術館などから集まり、東京の春を優美に彩ります。

【みどころ】
◎日本で初のラファエロ展

イタリア・ルネサンスを代表する画家でありながら、大規模な“ラファエロ展”は今までヨーロッパ以外では開催されたことがありませんでした。彼の作品の多くは各美術館の顔であるための借用が難しく、大規模な展覧会を開くことは極めて困難とされていたのです。2013年、フィレンツェ文化財・美術館特別監督局の全面協力のもと、ラファエロ展がついに日本で実現します。優雅で愛らしい聖母子像や肖像画など、西洋で長年美術のお手本とされていたラファエロの傑作の数々が日本で堪能できる、またとない機会です。

◎ラファエロ作品約20点が揃う!
ラファエロの作品は過去にも、いくつかの大型美術展の目玉作品として日本で公開されましたが、いずれの機会においても1−2点が含まれるのみでした。今回は、油彩と素描合わせて約20点を公開します。さらに、同時代の芸術家たちの作品や、ラファエロの原画をもとにしたタペストリー、版画、工芸などを展示することにより、あらゆる側面からラファエロを紐解きます。まさに“夢の展覧会”が上野で実現します。

◎作品でたどるラファエロの華やかな人生
ラファエロが芸術家としてどのように成功したのか、どれほど彼の作品が広く親しまれ、弟子や後世の画家にも影響を与えたのか…。父や師、弟子などの作品もまじえ、芸術の町ウルビーノで生を受けたラファエロが、フィレンツェ、ローマへと活躍の舞台を移しながら、さまざまな画家や芸術家と出会い、才能を開花させていった軌跡をたどります。