戦後の個人コレクションとしては日本最大級の規模を誇る作品を紹介!

 

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ポーラ美術館が収蔵するコレクションは、ポーラを日本の代表的な化粧品会社に発展させた創業家二代目の鈴木常司(1930ー2000)が、戦後40年をかけて収集した作品群です。彼が集めたコレクションの分野は、西洋絵画・日本の洋画・日本画・版画・彫刻・東洋陶磁・日本の近現代陶磁・ガラス工芸・化粧道具など多岐にわたり、総数は約9,500点におよびます。 
開館10周年を記念する本展では、戦後最大級の個人のコレクションを創り上げたコレクター鈴木常司の知られざる人物像のほか、その美意識に関わるコレクションを3期に分けてご紹介しています。
第Ⅲ期では鈴木常司が同時代の作家の中でも最も強い関心を寄せ続けたひとり、日本画の巨匠・杉山寧(1909−1993)の作品を中心に紹介します。 

第Ⅲ期「杉山寧とポーラ美術館の絵画」見どころ 
鈴木常司は、ポーラ美術館設立の準備を進めるなかで、杉山寧作品を常設展示する展示室をつくる構想を持っていたほど、杉山寧の作品に強い思い入れを持っていました。本展第Ⅲ期では、杉山寧の作品を中心にコレクションから鈴木常司の人物像に迫ります。 

鈴木の日本画コレクションは、西洋絵画の収集よりやや遅れて本格的に始められました。日本画の収集にあたり、その当時の日本画壇の最高峰にいる作家の作品を集めるという方針を持っていましたが、ただ地位の確立した有名画家であるという理由だけで目を向けたのではありません。日本画、西洋絵画ともに、コレクションの対象になったのは、因習を打破し、新たな流れを作った先進的な画家たちでした。 
日本画のコレクションの中でも中核をなすのが、全43点の杉山寧の作品群です。初期の傑作《水》をはじめ、晩年の大作《洸》(コウ)、そして画家の最後の作品ともいわれる《嶔》(キン)の制作を依頼するなど、鈴木は杉山に惚れ込んで総数43点もの作品を購入しました。杉山寧は、「〈絵画〉だけでなくては表現できないもの」を求めて試行錯誤を重ねましたが、油彩画を思わせる厚塗りのマティエールなどはその造形上の成果といえます。 
鈴木は、西洋絵画を収集する過程で、印象派、それに続くピカソやマティスなど、因習を打破し西洋絵画の流れを変えてきた、数々の革新的な画家の作品に触れていたため、杉山の先進性に着目できたのだといえるでしょう。 

[関連イベント] 
◆ギャラリートーク
 
学芸員が展覧会会場でテーマ別に見どころをご説明いたします。
・2013年5月18日(土)「勇気の出る絵 ルオーとルドン」
・2013年6月15日(土)「杉山寧 技法と構図」 
各回14:00〜14:30(先着30名) 
*参加無料(当日入館券が必要です)。13:50より地下1階講堂にお集りください。

◆クロージングイベント 
1年続いた展覧会もいよいよ終了! 展覧会のフィナーレに向けて、ポーラ美術館のいままでとこれからを祝うイベントを開催します! 
*詳しい情報はHPをご覧ください。詳細決まり次第HP上でお知らせいたします 

◆ワークショップ「デコパージュでペーパーウェイト作り」 
身近にある石に装飾用の紙を貼り付けて作ります。GWにご家族でご参加ください。 
日時:2013年5月3日(金・祝)〜6日(月・祝) 10:00〜16:00 
参加費:500円(当日入館券が必要です)。 所要時間:約30分 
*汚れてもいい服装でお越しください。