鮮やかな色や大粒の結晶など、自然の造形を楽しみながら観察できる標本を紹介!

 

kitagawa-colle.jpg故北川隆司教授(広島大学)が生涯にわたって収集した個人鉱物コレクションの一部を、ご遺族了解の下、公開いたします。
私財を投じて収集した約2,000点のコレクションの中から特に良質な標本200点を選び、鮮やかな色や大粒の結晶など、自然の造形を楽しみながら観察できる標本を紹介します。

1.鉱物—地球からの手紙 
鉱物とは、地質的な作用でつくられた天然の結晶です。その結晶が生まれてからの歴史が刻まれているため、地球の深部や、何億年ものはるか昔の情報を実験室に届けてくれる貴重な資料です。
一方で、自然のつくった不思議な造形や鮮やかな色など、学術的観点とは別に、「美しさ」という観点から人々の心を惹きつける鉱物もあります。
2.北川隆司と鉱物コレクション 
故 北川隆司教授(1949〜2009)は広島大学で研究と教育を行ってきました。専門分野は環境と密接に関わる微粒子の粘度鉱物で、その研究成果は、アスベストなどの環境問題や、地震や地滑りといった自然災害への防災問題まで幅広く展開されています。
その研究のかたわら、美しく大きく成長した結晶などを、個人のコレクションとして収集していました。長年にわたり集められた標本は、実に2,000点を超える一大コレクションとなりました。
北川隆司鉱物コレクションの特色は、鉱物学の専門知識に裏打ちされながらも、いわゆる収集家の心情が注がれているところにあります。このような「専門性」と「趣味性」を兼ね備えた個人コレクションは、国内では類を見ないと言っても過言ではありません。
3.展示概要
北川教授は2009年に60歳でその生涯を閉じました。鉱物の魅力を広く伝えたいと考えていた北川教授の遺志を受け、そのコレクョンの中から200点を選抜し、これらの鉱物標本の巡回展示が行われています。今回の企画展は、国立科学博物館でこの巡回展を行うものです。
展示室には非常にたくさんの鉱物標本を展示しています。解説パネルも掲示していますが、まずは実物の標本の自然の造形美を、見たままに楽しんでいただきたいとおもいます。