台東区内に近接する3館で碑学派の主な書人の代表作を紹介し碑学派の流れを概観。

 

shodou.jpg清時代には考証学の隆盛を背景に、書においても金石(きんせき)資料が注目され、従来の王羲之を中心とする法帖(ほうじょう)に代わり、青銅器(せいどうき)の銘文(めいぶん)や石碑の書などが尊ばれるようになりました。
金石に書の拠(よ)りどころを求めた人たちを「碑学派」と称し、これまで法帖を学んでいた「帖学派(じょうがくは)」と区別しています。

碑学派の人々は、はじめ唐時代の楷書や漢(かん)時代の隷書(れいしょ)に注目していましたが、やがて山野に埋もれていた青銅器や石碑にも視野を広げ、野趣あふれる楷書や篆書(てんしょ)・隷書を中心とする、新たな書風を形成しました。また、阮元(げんげん)や包世臣(ほうせいしん)らが北碑(ほくひ)の書を称揚する理論を提唱したことで、碑学派は清時代の書の主流を占めるようになりました。

今年は碑学派の祖と仰がれる鄧石如(とうせきじょ 1743〜1805)の生誕270年にあたります。今回で11回を迎える連携企画は、東京国立博物館、台東区立書道博物館の他にも、台東区立朝倉彫塑館を加え、台東区内に近接する3館で、碑学派の主な書人の代表作を紹介し、碑学派の流れを概観します。

東京国立博物館では、碑学派の前期に重きを置き、主として勃興期に焦点をあてます。書道博物館では碑学派の後期を中心に、中村不折(なかむらふせつ)と楊守敬(ようしゅけい)や康有為(こうゆうい)とのつながりなど、日本における受容も紹介します。また、朝倉彫塑館でも、会場の一部に、朝倉文夫と親交のあった呉昌碩(ごしょうせき)や孫松(そんしょう)などの書画を展示します。

従来の書の流れを大きく変えることとなった、清時代の碑学派。学問に裏付けられて生まれた、碑学派の書の魅力をたっぷりとお楽しみください。 

*2館とも会期中展示替えあり
前期:10月8日(火)〜11月4日(月・休) 
後期:11月6日(水)〜12月1日(日)
*上記の期間以外にも、一部展示替えがあります。

★その他関連事業などは公式HPをご覧ください。
東京国立博物館 http://www.tnm.jp/
台東区立書道博物館 http://www.taitocity.net/taito/shodou/