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生活の中で用いられる器や衣服、道具に美を求める工芸。日本では古くから、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形などの工芸が発達し、その芸術性は今日においても高く評価されています。

「人間国宝」(重要無形文化財の保持者)は、現代にも続く伝統の「わざ」の継承者であると同時に、日本が誇る工芸の発展に尽くし、日本工芸史に残る作品を生み出してきた功労者といえるでしょう。この展覧会では、国宝・重要文化財など歴史的に評価されてきた古典的な工芸と、現代の人間国宝の作品を一堂に集め、日本が誇る工芸の「わざ」の美をご覧いただきます。

近代化や先端技術の発展によって日本の社会や生活様式は大転換を遂げ、工芸のあり方は変化を迫られることになりました。歴代の人間国宝の作品を振り返ると、その時代や世相を反映しながら「伝統」とは何か、「工芸」とはどうあるべきかを模索し、歩んできた軌跡が見えてきます。

本展は、歴代人間国宝104人の名品を「古典への畏敬と挑戦」、「現代を生きる工芸を目指して」、「広がる伝統の可能性」という3つのテーマで紹介します。さらに、国宝や重要文化財を含む古美術の名品を向き合わせて展示するコーナーも設けました。伝統と現代とのつながりを見る、これまでにない画期的な展覧会といえるでしょう。

平成25年(2013)は、文化財保護法における重要無形文化財指定制度施行60周年の節目にあたると同時に、多くの人間国宝を育ててきた「日本伝統工芸展」の60回を記念する年にあたります。日本人が育み愛し続けてきた工芸の粋を一望できる本展が、「伝統」のあり方をともに確かめ合い、未来を展望する機会となることを願ってやみません。

【展覧会のみどころ】
1 人間国宝作品、完全制覇!
2 国宝VS人間国宝
3 研究員が選ぶ「古典の名宝」
4 工芸の全ジャンルが一堂に
5 伝統工芸が作り出す「未来」

【関連イベント】
◎記念講演会

①シンポジウム「日本工芸の21世紀を考える」
1月25日(土) 13:30~15:00
■基調講演 講師:ドナルド・キーン(コロンビア大学名誉教授)
■パネルディスカッション[パネリスト]
 ニコル・クーリジ・ルーマニエル(大英博物館 アジア部日本セクションキュレーター)
 深澤直人(デザイナー・日本民藝館 館長)
 内田篤呉(MOA美術館 副館長)
 室瀬和美(日本工芸会 副理事長 重要無形文化財「蒔絵」保持者)
 司会進行:小山弓弦葉(東京国立博物館 主任研究員)

②トークイベント「日本の工芸を語る」
2月1日(土) 13:30~15:00
[パネリスト]
 中田英寿(一般財団法人 TAKE ACTION FOUNDATION 代表理事)
 隅 研吾(建築家)
 金子賢治(茨城県陶芸美術館 館長)
 司会進行:伊藤嘉章(東京国立博物館 学芸研究部長)
●会場:東京国立博物館 平成館大講堂
●定員:380名(事前申込制、応募多数の場合は抽選)
●参加費:無料(ただし、本展覧会の観覧券が必要。半券でも可。その場合は別途入館料が必要)

◎親子向けワークショップ
③木竹工:竹とんぼづくり
1月26日(日) 13:30〜15:00
講師:勝城蒼鳳(重要無形文化財「竹工芸」保持者)
   藤沼 昇(重要無形文化財「竹工芸」保持者)
④陶芸:上絵付け体験
2月16日(日) 13:30〜15:00
講師:原 清 (重要無形文化財「鉄釉陶器」保持者)
   前田正博(陶芸家)
●会場:東京国立博物館 平成館小講堂
●対象:小学校4年生〜6年生とそのご家族ペア
●定員:15組30名(事前申込制、応募多数の場合は抽選)
●参加費:無料(ただし、本展覧会の観覧券が必要。半券でも可。その場合は別途入館料が必要)

●申込方法:往復はがきの「往信用裏面」に郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・希望するイベントの番号(①〜④のいずれか)、「返信用表面」に郵便番号・住所・氏名を明記の上、下記までお申し込みください。
※1枚のはがきで2名までの申込可。2名の場合は、それぞれの氏名を必ず明記してください。
●宛 先:〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殻町1-28-9 ウインダム内
     人間国宝展(希望するイベント番号①〜④のいずれか)係
●申込締切:①12月8日(日)消印有効、②〜④12月15日(日)消印有効

【日本美術の祭典】
■『クリーブランド美術館 名画でたどる日本の美』
 2014年1月15日(水)〜2月23日(日) 東京国立博物館 平成館 特別展示室第1・2室
■日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』
 前期:2014年1月25日(土)〜2月25日(火) 東京都美術館 企画展示室
 後期:2014年3月1日(土)〜4月1日(火) 東京都美術館 企画展示室
★日本美術の祭典 3展共通前売券2,400円(1/14まで)