「モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか」。

 

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セザンヌのこの言葉は、生涯、戸外の光の表現を追求し続けた画家モネにもっともふさわしい賛辞ではないでしょうか。しかし彼の眼は、自然の風景から受け取る感覚的で瞬間的な印象を捉えていただけではありません。モネは後年、自らの記憶のなかで純化された、画家の内なるヴィジョンともいうべき、喚起力に満ちた風景を描いていきます。

また、彼の絵画では、従来の遠近法とは異なる空間の表現が展開していくことがわかります。印象派を代表するこの画家については、光と色彩、筆触分割、あるいは近代都市の主題といった観点から、これまで何度も取り上げられてきましたが、国内有数のモネ・コレクションを誇る国立西洋美術館とポーラ美術館の共同企画である本展覧会では、絵画空間の構成という観点から、他の作品との比較を通して、風景に注がれたモネの「眼」の軌跡をたどります。

モネ作品35点を中心に、マネからピカソまで、2つの美術館のコレクションから選び出した同時代の主要作品の数々をあわせ、全5セクション、総数100点の作品によって、モネがカンヴァスの上に作り上げていった絵画空間の独自性を明らかにします。

なお、本展覧会は2013年7月13日から11月24日までポーラ美術館で開催後、2013年12月7日から2014年3月9日まで国立西洋美術館で開催いたします。それぞれの会場は、両館の特徴を生かした独自の展示構成となっています。
国立西洋美術館ではモネとその作品をめぐる時代背景や文化的人脈のより広い理解につなげることを目指し、モネと関係性の深い絵画作品、版画作品、彫刻、出版物などを加えて多角的な展示を試みます。

【みどころ】
印象派を代表する風景画家モネ。その眼は風景をどのように捉え、カンヴァスの上にはどのような絵画空間が生まれていったのか。そしてその長い画業のなかで、彼の眼はどのように深化したのか——。モネの「眼」の軌跡をたどります。

1)国立美術館と私立美術館が共同で企画した画期的な展覧会であること。
2)日本の二大モネ・コレクションの夢の共演。
3)並べて見たかった作品を同時に展示。
4)モネをもっと知るための参考作品や資料を特別展示。