2013年は、画家、書家、収集家であり、書道博物館の創設者としても知られる中村不折(1866〜1943)の没後70年にあたります。

 

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今回のみんなが見たい優品展では、中村不折にスポットをあて、不折の洋画、書、日本画、そしてフランス留学時代のデッサンや、ライフワークのひとつでもあった新聞挿絵、また明治の文豪たちの交流を物語る貴重な資料などを、書道博物館の収蔵品のなかから紹介いたします。

不折は、中国書道史上重要な文物を収集することに精力を注ぎ、その資金は、自らの作品を売ることで捻出していました。したがって、当館には不折の代表作といわれるものが少ないのですが、その一方で、小山正太郎(こやましょうたろう)に師事していた頃の風景画や、清国渡航時のスケッチ、フランス留学中のデッサンなど、若き日の修行時代の資料が残されています。これらは当館でしか見ることのできない、中村不折芸術の原点ともいうべき貴重な作品群です。

近代美術史、そして近代書道史に大きな足跡を残した不折の偉業を、どうぞたっぷりとご堪能ください。

【主な展示作品】
中村不折「本と帽子のある静物」(明治20年代)、「中国風景 財神廟」(明治28年)、「裸体習作」(明治35年頃)、「巴里の下宿屋」(明治36年)、「大黒天図」(大正13年)、「隷書李白五言律詩 戯贈鄭溧陽」(昭和10年)

【イベントのご案内】
根岸の偉人、中村不折のことを深く知ろう!
■ギャラリートーク『中村不折のすべて』

日時:1月26日(日)①10:00〜 ②13:30〜
   2月23日(日)①10:00〜 ②13:30〜
※会場が手狭なため、どちらも事前申込制で各回20名。往復はがきの[往信用裏面]に、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、年齢、希望日時を、[返信用表面]に郵便番号、住所、氏名を明記して下記までお申込下さい。はがき1通につき1名の申込みとなります。聴講無料。ただし当日の観覧料が必要です。

申込先:〒110-0003
    台東区根岸2-10-4 台東区書道博物館 ギャラリートーク係
締切:①・② 1月15日(水)、③・④ 2月12日(水)必着

書き初めに挑戦してみませんか?
■ワークショップ『中村不折の書画をかこう!』

会場:台東区立書道博物館
日時:1月26日(日)開館時間中随時
※参加費100円(材料費)が必要です。

★東京国立博物館 東洋館8室での展示★
東京国立博物館 東洋館8室において、書道博物館の中村不折コレクションが展示されます。あわせてご覧ください。
◎特集陳列『顔真卿と蔡襄』
日時:2013年12月3日(火)〜2014年2月2日(日)
[主な展示作品]
顔真卿「多宝塔碑」「自書告身帖」、蔡襄「謝賜御書詩表巻」ほか
◎特集陳列『中村不折と高島菊次郎』
日時:2014年2月4日(火)〜3月30日(日)
[主な展示作品]
「泰山刻石」(百六十五字体、二十九字体、十字体)
王献之「地黄湯帖」
【重文】「仏説菩薩蔵経巻第一残巻」
「広開土王碑」