それは、人と神をめぐる壮大な物語

 

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遠藤周作(1923~1996)は、25年以上にわたって居住した町田市玉川学園で、『沈黙』や『死海のほとり』などの代表作をはじめとした小説、「狐狸庵もの」と呼ばれる軽妙なエッセイを執筆しました。

本展では、長年にわたり追究した「日本人におけるキリスト教受容」という文学的主題の、ひとつの到達点である『侍』を中心に、人々の苦しみや哀しみに寄り添う存在――“同伴者”を描いた作品世界をご紹介します。

『侍』は、仙台藩主・伊達政宗の命を受け慶長遣欧使節団の副使としてヨーロッパに渡航し、スペインで洗礼を受けた支倉常長をモデルとしていますが、遠藤が「この小説は僕の私小説みたいなもの」と語っているように、自身の受洗の経緯や渡欧経験が反映された作品です。創作ノート、草稿のほか、初公開となる「男と九官鳥」直筆原稿や旧蔵書等の資料約200点によって、史実とフィクションの狭間に込められた思いと、 “同伴者”の存在を見出すまでの道筋をひも解いていきます。

遠藤文学を通して、宗教の枠を超え誰もが共感できる“人生の同伴者”の存在を、一人ひとりが自らの人生に重ね合わせて感じていただければ幸いです。

《関連イベント》 
①講演会1

イベント名:「“狐狸庵VSマンボウ”のユーモア」
内容:父・北杜夫と遠藤周作の交遊を間近で見た斎藤氏に、“狐狸庵”と“マンボウ”というエンターテイナーとしての側面から見える、二人の人柄や人間的な魅力を語っていただきます。
講師:斎藤 由香(エッセイスト・北杜夫長女)
日時:2月8日(土) 14:00~15:30
会場:町田市民文学館2階大会議室
対象:展覧会観覧者(講演会当日に、展覧会チケットまたはチケットの半券をご提示ください)
定員:80名(申込順)
申込:町田市イベントダイヤル(042-724-5656)で1月11日(土)12:00から受付
イベントURL:
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/bungakuevent/bungakuipan/20131202155815224.html

②講演会2
イベント名:「翻訳家が見る『侍』の“人生の同伴者”」
内容:『侍』『スキャンダル』『深い河』などの遠藤作品の英訳を手がけた日本文学研究者のヴァン・C・ゲッセル氏に、翻訳家の目から見た『侍』における“人生の同伴者”について語っていただきます。
講師:ヴァン・C・ゲッセル(日本文学研究者)
日時:3月8日(土) 14:00~15:30
会場:町田市民文学館ことばらんど2階大会議室
対象:展覧会観覧者(講演会当日に、展覧会チケットまたはチケットの半券をご提示ください)
定員:80名(申込順)
申込:町田市イベントダイヤル(042-724-5656)で2月1日(土)12:00から受付
イベントURL:
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/bungakuevent/bungakuipan/20131113113348343.html

③朗読会1
イベント名:「耳で楽しむ狐狸庵エッセイ」
語り手:語りよみ 五十葉舎
日時:2月28日(金) 10:30~11:10
会場:町田市民文学館ことばらんど2階大会議室
定員:60名(申込不要・直接会場にお越しください)
イベントURL:
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/bungakuevent/bungakuipan/20131113105509977.html

④朗読会2
イベント名:「石坂浩二 『侍』朗読とおはなし」
内容:石坂氏と加藤氏の対談形式で作品の解説を交えながら、『侍』からいくつかの場面を朗読していただきます。
2012年に実施した際も、ご好評いただいたイベントです。
朗読:石坂 浩二(俳優)
聞き手:加藤 宗哉(作家、本展監修者)
日時:3月14日(金) 18:30~19:30
会場:町田市民フォーラム3階ホール
定員:180名(応募者多数の場合は抽選)
申込:往復はがき(1人1枚)に、氏名、住所、電話番号を明記し、
町田市民文学館「石坂浩二朗読会」係まで
イベントURL:
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/bungakuevent/bungakuipan/20131113114736066.html

⑤見学ツアー
イベント名:音楽座ミュージカル「泣かないで」舞台稽古見学ツアー
内容:展覧会観覧後、音楽座ミュージカルの芹ヶ谷スタジオに移動して、小説『わたしが・棄てた・女』の舞台化作品「泣かないで」の稽古風景を見学します
案内人:加藤 宗哉(作家、本展監修者)
日時:3月2日(日) 13:00~15:00
対象:展覧会観覧者(展覧会チケットを御用意の上ご参加ください)
定員:30名(申込順)
申込:町田市民文学館ことばらんどで2月1日(土)9:00から受付
イベントURL:
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/bungakuevent/bungakuipan/20131113110728262.html

⑥ギャラリートーク
1月26日(日)、2月11日(火)、2月25日(火)、3月11日(火)、3月23日(日) 
いずれも14:00~15:00
申込不要、展覧会チケットを購入の上、展示室入口にお集まりください
イベントURL:
http://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/bungakuevent/bungakuipan/20131113103130172.html

[展覧会記念品プレゼント]
会期中は毎日、先着5名の方に文学館オリジナルグッズをプレゼントします。