迫りくる力、驚きとの出会い、このアートを体感しよう

 

 

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人類の歴史は、イメージの歴史でした。イメージは文字に先行し、さらには言葉の源になったと考えられます。世界の本質や構造にかたちや色を与えて視覚化することは、人間に与えられた根源的な資質のひとつなのです。
イメージの創造とその享受のあり方に、人類共通の普遍性はあるのでしょうか。この壮大な問いをテーマに掲げた本展覧会では、世界のさまざまな地域で生み出された造形物を紹介します。展示されるのは、世界各地の資料を擁する国立民族学博物館の膨大なコレクションから選りすぐられた逸品です。同博物館と国立新美術館との共同企画である本展覧会は、イメージを地域や時代ごとに分類するのではなく、共通した造形性や効果、機能に着目して提示します。これは、造形物に対して私たちが持っている固定観念を問い直す試みでもあります。
国立新美術館の広大な展示室には、博物館でお馴染みの仮面や神像から、今活躍中の美術家の作品までが、美術館と博物館の垣根を超えて一堂に会します。儀礼に供されてきたイメージの圧倒的な生命力、文化交流から生まれたハイブリッドな造形の奥深さ、グローバル化した現代社会とともにあるイメージの活力を体感することによって、人類の文化に普遍的な「イ
メージの力」をご堪能ください。

【展覧会のみどころ】
1. 美術館と博物館のコラボレーション
2007年に開館した国立新美術館は、近現代美術を中心にした展覧会の開催に努めてきました。一方、2014年に創設40周年を迎える国立民族学博物館は、世界各地の造形物や生活用具など、約34 万点を所蔵する世界最大級の民族学博物館です。まったく異なった2つの機関が共同で企画した本展覧会は、博物館の収蔵品がもっているアートとしての側面に着目し、これを美術館の展示室で展示しようという斬新な試みです。
 2. イメージの根源を問う
国立新美術館は、人間が生み出した素晴らしい視覚芸術に対して、新たな見方を提示する展覧会の開催を目指しています。本展覧会は、世界のさまざまな地域とさまざまな時代を射程に入れて、人間とイメージとのダイナミックな関係に迫るものです。有史以前から人間は、色とかたちを駆使してイメージを生み出し、そこから新たな活力を得てきました。本展覧会は、そうしたイメージの力を壮大な規模で問いかけます。
 3. 国立民族学博物館のコレクションを大規模に紹介
本展覧会では、大阪の国立民族学博物館のコレクションから、約600点にも及ぶ収蔵品を展示します。国立民族学博物館は、大学共同利用機関として文化人類学の研究を進める一方、世界の諸民族が生み出した造形物や生活用具を収集・公開してきました。関西で「みんぱく」として親しまれている同館のコレクションをこれほどの規模で紹介するのは、東京では今回が初めてです。本展覧会では、天井高8メートルにも及ぶ大きな展示室で、圧倒的な質と量を誇るみんぱくコレクションから選ばれた逸品の数々をご紹介します。