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牧野富太郎が現代に遺した足跡 

国立科学博物館は、公益財団法人高知県牧野記念財団とともに12月22日から3月17日の期間で日本の科学者技術者展シリーズ第10回企画展『植物学者・牧野富太郎の足跡と今』を開催いたします。 

2012年は牧野富太郎博士が高知県佐川町に生まれてから150年目にあたります。
本企画展では、近・現代の科学・技術の発展に寄与した日本の科学者・技術者の一人として、牧野博士の功績を紹介するとともに、牧野博士が生涯をかけて収集した莫大な標本資料や、全国のさまざまな地域で精力的に展開した教育普及活動などが、その後多くの分野で研究者や植物愛好家などにどのような影響を及ぼしたか紹介いたします。

■牧野富太郎と記載学
生物の種類ごとに、その特徴を学術的に記述し、記録することを「記載」といいます。まだ日本の植物があまり解明されていなかった時代、牧野は全国におもむき、未知の植物に学名をつけ、記載しました。
本展では、記載の資料となるおびただしい数の標本や文献、また精緻な植物図をもとに、牧野の業績をひも解きます。
また、牧野が創刊し、現在も刊行されている学術雑誌や、牧野が発表した植物について、その後行われた最新の研究結果を紹介します。

■牧野富太郎と教育普及活動
牧野のもう一つの業績は、全国各地で行った植物に関する教育普及活動です。
各地で興った植物同好会などの講演会や観察会に足を運び、地方の研究家や趣味家に直接、または手紙などで指導を行いました。
これらの交流による植物の情報は、後の研究や著作に大きな影響を及ぼし、集大成となる「牧野日本植物図鑑」へとつながります。
植物同好会の記録や貴重な映像資料でその足跡をたどり、いま全国に生きる牧野の影響について紹介します。

■昭和天皇との交流 
牧野の植物の普及活動は皇室にも及びました。昭和天皇の標本を最初に鑑定したのは牧野で、昭和記念筑波研究資料館(茨城県つくば市)には、大正〜昭和初期に牧野が鑑定した標本が現在も収められています。
1948(昭和23)年、牧野は昭和天皇に植物学のご進講を行いました。牧野が鑑定した昭和天皇の標本は、初公開です。昭和天皇との交流を貴重な資料で紹介します。

【牧野 富太郎】
1862(文久2)年—1957(昭和32)年 
現在の高知県高岡郡佐川町に生まれました。幼い時から植物に興味を持ち独学で植物を勉強していた牧野は、本格的に植物学を志し、1884(明治17)年22歳で上京します。1887(明治20)年には『植物学雑誌』を創刊し、1889(明治22)年にはヤマトグサを日本国内で最初に新種として発表しています。94年の生涯において約1500種類以上の植物を新種などとして発表し、収集した植物標本は約40万枚を数えます。全国の植物同好会などで植物観察指導を行ったほか、多くの植物啓蒙書を残しています。

日本の科学者技術者展シリーズ 第10回 
企画展『植物学者・牧野富太郎の足跡と今』
 
期間:平成24年12月22日(土)〜平成25年3月17日(日) 
時間:午前9時〜午後5時(金曜日は午後8時まで) 
   ※入館は各閉館時刻の30分前まで 
休館:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は火曜日)、
   12月28日(金)〜1月1日(火・祝)、ただし12月25日(火)は開館
料金:一般・大学生600円/高校生以下および65歳以上は無料
会場:国立科学博物館 日本館1階 企画展示室 
場所:東京都台東区上野公園7−20 
交通:JR「上野駅」公園口より徒歩5分、京成線「京成上野駅」より徒歩10分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」より徒歩10分 
問合:ハローダイヤル 03-5777-8600 
   http://www.kahaku.go.jp/
 

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