prado201510

特王たちの夢。巨匠たちの筆跡。 

「プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱」が、2016年1月31日まで東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催されています。1819年にスペインの王立美術館として開館したプラド美術館は、いくつかの時代と画派に関するその収集品の集中的なコレクションによって、世界でも最高峰の名声を誇る美術館のひとつです。今回、プラド美術館は自らのコレクションに新しい光を当てる試みを企みました。「小さなサイズ」の作品に焦点を当て、その魅力を見出す展覧会を組み立てたのです。ルネッサンス以降バロック期の作品は工房が発達したことにより、大きな作品は画家が一人で仕上げたとは言い難く、しかし、小さい作品は、画家が100%本人が描いているではないかと予想されます。それゆえにクォリティが高い作品が多いのです。小さなサイズという共通項を持った102の絵画を集めた本展覧会は、ボス、ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス、ベラスケス、ゴヤ、フォルトゥーニといったプラド美術館の偉大なる芸術家たちの小さな作品ならではの独特の視点から、巨匠たちの技を鑑賞できます。

〈編集部員みかんのおすすめ情報〉
こんにちは、みかんです。ご無沙汰しています。みなさま、来ましたよ。日本初公開。ヒエロニムス・ボスの《愚者の石の除去》。怖いですね。椅子に縛り付けられている男の頭を、何やら漏斗をかぶっている外科医が手術をしていますが、取り出しているのは、なんと花。みんなでだましているのですね。奇想の画家ボスの作品は、世界でも20点ほどしかないようです。ぜひ、この機会をお見逃しないように。なお、他にご注意して見ていただきたい細密描写の際立つ作品は、ヤン・ブリューゲル(2世)の《豊穣》とピーテル・フリスの《冥府のオルフェウスとエウリュディケ》であります。《豊穣》の蝸牛、《冥府のオルフェウスとエウリュディケ》の蜘蛛がどこかに小さく描かれているようです。図録ではわかりません。実際に見てみなくては。そういうみかんは、蝸牛だけは見つけましたよ。前方に描かれた蕪の上に注目してください。他にもそういったものがたくさんあるようです。みなさんも是非見つけてくださいね。

「プラド美術館展 ―スペイン宮廷 美への情熱」
会期:2016年1月31日(日)まで
時間:10:00~18:00
(金曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館:月曜日(但し、祝日の場合、12月28日、1月25日開館)年末年始
料金:一般 1,700円/高校・大学生 1,000円/小中学生 無料
会場:三菱一号館美術館
場所:東京都千代田区丸の内2-6-2
交通:JR「東京」駅(丸の内南口)徒歩5分
問合:ハローダイヤル 03-5777-8600
展覧会ホームページ:http://mimt.jp/prado/