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みをつくし料理帖第六弾『心星ひとつ』が刊行されました。

 
書き下ろし時代文庫がいま全盛で、毎月続々と出版されていますが、本書は内容や構成、料理を考えるのに一、二ヶ月。執筆に二ヶ月。推敲や取材に二ヶ月掛けるそうで(みをつくし瓦版より)年に二回の刊行がやっとだそうです。やはり料理と同じで、手間暇かけたものはオイシイですよね。 

上方で生れた下がり眉とあだなされる澪 (みを)は八歳の時、淀川の洪水で両親を亡くし天涯孤独となりました。料亭「天満一兆庵」で奉公人として雇われた澪は、主人嘉兵衛から料理を教わり、女料理人として修行することになりましたが、火災のため料亭は消失、ご寮はん(女将)の芳と澪は江戸店を任されている息子佐兵衛を頼って江戸に出てきます。しかし、江戸店は潰れていて、佐兵衛は行方不明になっていました。 
ひよんなことから「つる家」の種市に見込まれた澪は、「つる家」の料理人として店を任されることになります。 
大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねていきます。 

第六巻となる本書には二つの重大な問題が起こってきます。この巻だけでも楽しめますが、できれば、第一巻から順を追って読むことをおすすめします。澪の悩みや喜びが時間とともに分かるからです。 

他の時代小説と違うとことは、巻末に小説に登場する料理のレシピが付いていて、実際に四季折々の料理が楽しめることです。 
著者高田郁さんはこのレシピを実際に作って、小説に取り入れているとのこと。 

読んで泣けて、作って楽しめる「みをつくし料理帖」シリーズをぜひ読んでみてください。早く映像化されないですかね!待っています。 

①八朔の雪 ②花散らしの雨 ③想い雲 ④今朝の春 ⑤小夜しぐれ ⑥心星ひとつ 
高田 郁 著   時代小説文庫(ハルキ文庫)・(コミック版は集英社刊)