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日本、変えてください。日本、取り戻してください。

我々の周りにあり、また失われつつある日本的なもの。著者はそれを「日本流」と定義した。

それは、単なる「日本的」なるもののことではない。あくまで「日本の流儀」のことで、新たな視点なのだ。

その現れは多様で、「もの」「人」「こと」のあらゆるところに発見できる。そして、問題なのは「質」なのだと言っている。

どうすれば質を見分けられるのか。「かたちをみているのではない。人をみているのだ」。さらに「なんとも遊び心がある、このあいだまでの日本人。」とも著者は表現している。

つまり、「歌舞伎だからいい、俳句だからいい、というものではない。不断の努力をしている人たちがいいのだ」。それこそが「日本流」の生き方なのだ。

各章は「日本が思う」「日本を語る」「日本も動く」「日本で装う」「日本へ移す」「日本に祭る」「日本と遊ぶ」「日本は歌う」など、新たな視点から書かれている。

最後に著者は言う。日本、変えてください。日本、取り戻してくださいと。

「日本流」松岡正剛著   ちくま学芸文庫刊   1300円(+税)

周辺本では 
「花鳥風月の科学」松岡正剛著   中公文庫
「花鳥風月の日本史」高橋千剱破著   河出文庫