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鶴岡の裕福なおかみさん三井清野が、江戸時代(1817年)に山形鶴岡から日光、江戸、伊勢、京都、大阪、新潟そして鶴岡まで総距離2420キロ、総日程108日の大旅行を敢行した旅日記。

当時は女性にとって長旅をするには、雲助、川越し人足の悪さや関所などまだまだ問題が多い時代だった。それでも長旅を決心したのは何だったのだろうか。江戸藩邸の見学、吉原遊郭見物、関所抜け、女性が大好き買い物三昧など、ゴージャスでスリリングな「大観光旅行」が楽しく書かれています。

一方田辺聖子著「東日記」は、俳優・高倉健さんの祖先、福岡の商家のお内儀3人が天保(1840)のころ、お伊勢詣りへの長旅を描いた旅日記。こちらも、伊勢参宮、信濃の善光寺、日光詣で、江戸見物、東海道、京・大阪への5ヶ月八百里。生気躍動する女旅の豊かな楽しさが甦るお買い物紀行です。

これを読んだら、もう旅に出かけたくなります!

「きよのさんと歩く大江戸道中記」金森敦子著   ちくま文庫   ¥950(+税)

関連本
「江戸の俳諧師(諸九尼)奥の細道を行く」金森敦子著   晶文社刊
「姥ざかり 花の旅笠−小田宅子の東路日記」田辺聖子著  集英社文庫
「女三人(与謝野晶子・宮本百合子・林芙美子)のシベリア鉄道」森まゆみ著  集英社文庫