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『64(ロクヨン)』横山秀夫著   文藝春秋

タイトルのロクヨンとは昭和64年に起きた幼女誘拐殺人事件を指すD県捜査関係者の隠語。身代金まで奪われたその未解決事件があと一年ほどで時効を迎えようとしていた。
D県警本部の広報官の三上警視は家庭では娘の家出による家庭崩壊の危機、公的には匿名報道をめぐって、記者クラブとの激しい対立に直面していた。さらに、来県するする警察庁長官への記者クラブの会見ボイコットへと発展していくが、それは序章にすぎなかった。長官の来県にはある意図が隠されていたのだ。

2012年ベストミステリーに選ばれた横山秀夫7年ぶりの渾身の力作!

警察小説枠組みと可能性を広げた横山作品。人間ドラマと謎が最高の形で融合した警察小説の金字塔となった『64』 は傑作です!

 

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『いつまでもショパン』中山七里著   宝島社

第一作『さよならドビュッシー』が映画化され、大好評の音楽ミステリー。早くも第三作『いつまでもショパン』が刊行された。

今回はポーランドで開催されるショパン・コンクールの会場で殺人事件が発生した。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。
コンクールに出場するために会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。

さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し、地元ポーランドの代表ヤン・ステファンスがテロに巻込まれる‥‥。

ショパン・コンクールが舞台なので、随所に熱い演奏描写の中山節が炸裂!
今回はピアニストの仲道郁代さんの監修を得て、ますます絶好調。
巻末資料のアシュケナージのショパン演奏をダウンロードして、音楽を聴きながら読むと演奏描写がリアルに解っていいですよ!