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荻原規子・古事記三部作
『空色勾玉』『白鳥異伝』『薄紅天女』徳間文庫刊

「古事記」「日本書紀」をもとにし、古代日本の〈豊葦原〉を舞台に絢爛豪華に繰り広げられる古代日本ファンタジー。

『空色勾玉』では、輝の大御神の双子の御子と闇の氏族とがはげしく争う世に、闇の巫女姫と生まれながら、光を愛する少女サヤ。輝の宮に縛められ、地底の女神の夢をみていたチハヤとの出会いが、サヤを不思議な運命へと導く‥‥。
『白鳥異伝』は、光の神の末裔である大王の命令で、勾玉のある土地を次々と攻め滅ぼす御子(日本神話のヤマトタケル)を、彼に故郷を滅ぼされた闇の氏族の娘が追うことで展開する、神と人との戦いの物語。
『薄紅天女』では、闇の女神が地上に残した最後の勾玉を受け継いだ少年の数奇な運命と、神代から伝わる輝と闇の最後の出会いとその輝きをきらびやかに描いています。

欧米の神話には、自然と文化の対立とその対立を調停できる仲介者を描いていますが、作者は本書で日本神話体系に見失われていた仲介者を発見する物語を作りだしました。

もととなった「古事記」「日本書紀」を読むのなら
『現代語訳  古事記』福永武彦訳  河出文庫
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『口語訳  古事記[神代編]』三浦佑之  文春文庫
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『日本書紀1〜3』中公クラシックス  中央公論新社