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●インドリダソン『緑衣の女』柳沢由実子訳 東京創元社刊

『湿地』でアイスランドのミステリーを知ら示したインドリダソンのレイキャビク・シリーズ第2弾『緑衣の女』が刊行された。

レイキャビク郊外の建築現場で50年はたっていそうな古い人骨が見つかった。捜査官エーレンデュルは第二次大戦前後の行方不明者を調べ始める。現場近くには昔、サマーハウスがあったらしく、そこで暮らしていた人々の情報を集めるうち、ある出来事が浮かび上がってきた。

事件の捜査の章と交互に語られるある家族の章。浮かび上がるのは悲劇に翻弄される人々の長く悲しい戦い。先が気になるサスペンス!今年を代表する北欧ミステリーの傑作です。

●シューヴァル&ヴァールー『刑事マルティン・ベック 笑う警官』柳沢由美子訳 角川文庫刊

北欧ミステリーの先駆けで、60年代から70年代にブームを巻き起こした刑事マルティン・ベックシリーズが帰ってきた。それも訳者に柳沢由美子といううれしいオマケをつけて。前作は高見浩 の英訳からの翻訳だが、柳沢版は原書・スウェーデン語からの訳出だそうだ。

いや、いいです!何十年ぶりに読んだが、古さを感じないおもしろさ。『笑う警官』は1971年にアメリカ探偵作家クラブのエドガー賞受賞の第4作目の作品。全10作が順次刊行されるという。楽しみが増えました。