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水族館に行ったのは、いつ以来だろう… はっきり憶えてはいないけれど…まだずいぶん幼いころ、大洗の水族館に連れていかれたことがある。当時はだいぶ古い設計の施設だったのだろう、中央に海亀を上から覗き込める大きな浅めの水槽があって、その傍に立っていたら、回遊する海亀の大きな固いヒレが手に当たって、ビックリして、とても怖かった記憶がある。

子供のころに住んでいた家は、山を切り崩した高台の住宅地にあったけれど、海と山が迫っている地形の地方都市だったから、家の2階の子供部屋の窓からは景色の向こうに必ず海が見えて…毎日遊びに行けるほど近い訳ではないけれど、夏には海に連れていってもらうのが休みの日の楽しみだった。でも、当時は泳げなかったし、北関東のわりと冷たい海だったので、もっぱら波打ち際で砂遊びばかり…小さな貝殻やビーチグラス、漂流物を拾い集める楽しみはおぼえたけれど、海に潜ることも無く…海の生き物にはあまり親しまないまま大人になって、水族館に行きたい、と思うこともほとんど無いまま、東京の都会暮らしにどっぷり浸っていた。

甥っ子が生まれて、妹夫婦が彼を連れて葛西の水族館に行くようになった話を聴いて興味をおぼえたり、江ノ島に行くたびに…ここにも水族館があるんだなぁ…と意識はしていたけれど、日常でも旅先でも、植物園や温室ときには動物園にも、足を運ぶ機会は度々訪れたけれど、なぜか水族館には行かなかった。

先日、PAGEという印刷業界の見本市のようなイベントがあり、そこで行われたセミナーに参加しに、久しぶりに池袋のサンシャインシティに行った。館内の案内表示をみながら …ここに、プラネタリウムも、水族館も、あるんだな行ってみたいな… と、ふと思っていたからか、、 また最近、スカイツリーの麓のすみだ水族館の話を聴いて興味を抱いていたからか、、 この間の日曜日、突然、水族館に行く機会が巡ってきた。

 

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冬の日曜日の水族館は、外が寒いせいか、ずいぶん混んでいて… やはり撮影が目的の私たちは、ショータイムで人が流れて空く場所を狙って移動しながら、なるべく他の人たちの迷惑にならないように氣にしながらも、ファンタジーのような海の生き物の世界に夢中になって、ついついたくさん写真を撮ってしまう。 

 

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夢中になって撮りすぎて、持って行ったカメラ用のSDカードがいっぱいになってしまった私… やむなく iPhone での撮影に切り替えて、またしぶとく撮り続けていたら、、一緒に行った人に、後から「のめり込みすぎて危ない感じだった…」と言われてしまったけれど。スマホでシャッターチャンスをとらえるのはなかなか難しく…海の宝石箱と名づけられているコーナーの、サンゴ礁の生き物のところでは、ほんとうに食らいつくように写してしまった。。。

 

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かつて …会社勤めに心身ともに疲れ果て… 写真ももう趣味ではおさまらないくらいにのめり込んでいた時期に、シンガポールで暮らす友達を頼って、カメラ片手に起死回生のような旅に出て… 

そのときに連れていってもらったマレーシアの小さな島、コテージの桟橋からすぐ足元にサンゴ礁が見えるほど、海が透き通って美しく、疲れ果てて怖がってもいた私を、友人が上手に誘導してくれて、初めて体験したシュノーケリングの素晴らしかったこと!! 

澄みきった海の水の中にキラキラと光が射し込み、色とりどり形も様々なサンゴや、サンゴ礁に集まる大小の魚たちの美しい彩りを、より一層、楽しげに輝かせていて… 魚たちにとっては、豊富な食べ物もあるかわりに食うか食われるかの食物連鎖の過酷な現場でもあるのだろうけれど… その美しい光と水のなかに私も芯から溶け込んでいるような浮遊と受容の感覚…

からだの深い深いところから、生きていられる歓喜のエネルギーが湧いて溢れてくるような…愛と感謝の尽きせぬ温かいものが内側から光とともに溢れ出てくるような… なんともいえない美しくて平和な至福の感覚を味わったことがあり…

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ついつい、そのときの感覚を、映像化したくなってしまっていたのかも。。。

 

あのときの感覚を、言葉にしようとすると、すごく陳腐になってしまうのだけれど。。。

きれいなやわらかいピンク色のテーブル珊瑚のまわりが、ひときわ穏やかで美しく感じられ、 そこに集う大小さまざま色とりどりの魚たちに向かって… 彼等の自由でのびのびとした楽しげな姿に象徴される「存在」に向かって… 

そのとき からだの奥深くから湧きあがってきた言葉は

 

  あなたが 好きです

 

ただ シンプルな そのひとこと

 

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空いている水槽を探して移動しているうちに、子供のころ、熱帯魚といえばこれを思い描いた… エンジェルフィッシュにも、逢えた♡♡

 

そして、どうしても逢いたかった タツノオトシゴ にも!!

 

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タツノオトシゴ は、小さなヒレしか持っていなくて、自ら泳いで移動するのは相当大変らしく、海流に漂い、よい居場所をみつけたら、身を隠しやすくもある海藻や珊瑚などにシッポを絡めて、流されないようにするのだとか…

 

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番(つがい)になると、仲よくシッポを絡ませ合って、流れに煽られて離ればなれにならないようにもするのだとか…


ここにも2対の番がいたけれど、どうやら産卵が近いらしく、2尾は大きなお腹をしていて。ちっちゃなタツノオトシゴがたくさん産まれ出てきたら、それも可愛いだろうな… と、出産のころを見計らって、また訪ねてみたくもなってきた♪♪

 

 

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…そしてやっぱり、水族館に来たら、クラゲも見なくっちゃ!! という多くの人のために、薄めの水槽の両脇からライトが照らし、水槽ごしに記念写真を写せるフォトコーナーもあり。幻想的にクラゲを照らす青いライトがまるで宇宙船のよう、半透明のクラゲたちはなんだか宇宙からの使者のようにも見えてきた。

 

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もっといろいろ見たかった気もしたけれど、日曜日の混雑のなか、まずは一番見たかった、逢いたかった生き物たちに逢えて、写真も写せて、とても幸せなひとときだった。

 

今回は、写真データのバックアップをしているHDD(ハードディスクドライブ)の深刻な不調で、なんとか iPhone + Instagram の写真だけアップできたけれど、これを機に、あらためてカメラを携えて水族館に通ってみたいという気になってくる。

それにつけても… 巡り巡って、かならず原発の排水や事故処理の汚染水が、これだけユニークで愛おしい多様な生態の海の生き物たちの生命を脅かすことにもなるのだと思うと、いたたまれない。。。 

なんとかこれ以上、地球を汚さないようにしたい、、、と思うと、今の自分に何ができるのか… 

まずは、他の仕事や、この原稿書くために、照明をつけ暖房をつけて電気をたくさん使って夜更かししている、この生活習慣を少しずつでも改める努力をしないとね。。。