私たちが普段何気なく食べているチョコレートは、世界中でもっとも愛されている食べ物のひとつです。しかし、そんな一粒のチョコレートがどのような原料から作られ、どのようにして私たちの口に届くのかはあまり知られていません。 本展では、チョコレートの原料であるカカオ豆の小さな一粒を通じて、カカオを育む自然の恵み、チョコレートを発明した人類の智慧(ちえ)と工夫、そして、世界のつながりなどを約200点の展示物を通して明らかにします。 カカオの木の展示や、カカオ豆になった気分で体験できるチョコレートの製造工場コーナー、また、チョコレートの起源であるマヤ・アステカ文明の展示品など、様々な展示を通して、知っているようで知らないチョコレートの魅力をお楽しみいただけます。 この展覧会を見れば、誰もがチョコレート博士になれます! ※本展は、米シカゴの自然史博物館として世界的に知られるフィールド博物館が企画し、現在も全米巡回している展覧会をもとにしています。 [展示構成] 【プロローグ】展覧会会場に入ると、チョコレートでできたクジラと蒸気機関車がお出迎え!本展はチョコレートの知られざる魅力をたっぷりとご紹介します。さあ、チョコレートの世界へ足を踏み入れましょう! 【ZONE1 チョコレートの原点〜カカオ】チョコレートは、「カカオ」という植物の実の中にある種子からできていることを知っていますか? カカオの木は1年間に何千もの花をつけますが、そのうち実を結ぶのはほんのわずか。チョコレートはとても貴重な原料から作られているのです。カカオは「テオブロマ=神様の食べ物」という学名を持っています。このゾーンでは、カカオの木や実などを展示し、カカオについて詳しく紹介します。 【ZONE2 チョコレートをめぐる歴史】チョコレートの起源は、マヤなど中米の古代文明で王族や支配階級の人たちに好まれたカカオの種子をすりつぶしてつくる飲み物でした。約4000年前から中米で神聖なものとして珍重されたカカオの飲み物は、16世紀にヨーロッパへと渡ります。そこで19世紀半ば私たちの知る「食べるチョコレート」へと生まれ変わります。長い歴史の中で、カカオ、そしてチョコレートはどのように私たちと関わってきたのでしょうか。古代マヤ・アステカ文明や西欧社会でチョコレートのために使われた食器を再現展示し、チョコレートの歴史を振り返ります。 【ZONE3 チョコレートと日本】日本にチョコレートが伝わった正確な時期は分かっていませんが、江戸時代後期、西欧と交易を行っていた長崎で、“しょくらとを”(=チョコレート)に関する記述が残っています。江戸時代以降、チョコレートは日本人にどのように受容されてきたのでしょうか。このゾーンでは、日本人とチョコレートの歴史をひも解いていきます。また、私たちに馴染みのある人気のチョコレート商品が大集合! 懐かしいテレビコマーシャルや歴代のポスター、パッケージなどがずらりと並び、子どもから大人までお楽しみいただます。 【ZONE4 チョコレートができるまで】チョコレートはカカオの栽培から始まり、多くの人々の手による複雑な加工プロセスを経てようやく私たちの口に届きます。その工程には、人々が智慧(ちえ)を絞って編み出した、創意工夫が秘められています。実は、チョコレート工場は化学の宝庫なのです!さあ、カカオ豆になったつもりでチョコレート工場に入ってみましょう。最後にはあなただけのチョコレートができあがっているかも!? 【ZONE5 チョコレート・プロムナード 〜チョコレートをもっと知ろう】「チョコレート・プロムナード」を歩きながら、奥深いチョコレートの世界を見てみましょう。ここでは、様々なチョコレートの種類や、チョコレートづくりの職人「ショコラティエ」が手がけるチョコレートなどについて紹介します。 【ZONE6 チョコレートの未来】世界中の人たちに長く愛され続けてきたチョコレート。さまざまな生き物のめぐみ、そして、世界のつながりによって、私たちの手元にチョコレートは届いています。これからもおいしいチョコレートを食べ続けられるように、私たちがいま心にとどめておくべきことを感じてみましょう。 バレンタインは『チョコレート展』へ行こう!期間限定のグッズ&チケットが登場! 国立科学博物館にて開催中の『チョコレート展』では、2月1日から14日まで、バレンタインシーズンに合わせた期間限定企画を展開いたします。 ◆ふたりの写真入りチョコレート(パッケージ)が作れる!「フォトチョコ」 ♥デートの記念にも、友チョコにもぴったり! 会場内で撮影したあなたの写真が、板チョコのパッケージになる「フォトチョコ」。この「フォトチョコ」パッケージにバレンタイン期間限定デザインが登場します!カップルでのデートの思い出や、お友達と板チョコ交換、ご家族での記念写真にぴったりです。 ◆「チョコレート展」バレンタイン限定チケット ♥板チョコチケットがさらにかわいく 開幕直後より皆様からご好評いただいている、板チョコをイメージしたチケット(国立科学博物館で発売する当日券)に、期間限定(2月1日から14日まで)で、バレンタインに合わせた限定デザインが登場! かわいいパステルカラーにHappy Valentine’s dayのメッセージを入れたハートマークをあしらっています。 ◆エキュート上野×チョコレート展 1月15日(火)から2月14日(木)まで、JR上野駅構内の「エキュート上野」の一部の店舗では、チョコレート展にちなみ、限定商品の販売や、おすすめチョコレート商品の販売を行います。 また、チョコレート展のチケット(半券)を見せると、一部の店舗でお得なサービスを受けられる「チケ得」も実施中です。 ※「チケ得」の詳しい情報は http://www.ecute.jp/ueno/pdf/campaign/2013chiketoku_dai4dan.pdf ●限定商品(2店舗)◎フランス人シェフのつくる“かりんとう”?!「エコール・クリオロ」 フランス人シェフのサントス・アントワーヌ氏が手がけるパティスリーです。チョコレート展タイアップとして、昨年バレンタイン限定で販売した「かりんとさんとすショコラ」(590円・税込)が限定復活します。特製の薄い生地で作ったチョコレート風味のかりんとうをお楽しみください。 また、2,000円以上お買い上げのお客様は、チョコレート展チケット(半券)の提示により、お好きなマカロンを1個プレゼントします。 ◎1日30袋限定販売!「シレトコファクトリー」のドーナツ 北海道産の主原料にこだわった焼きドーナッツを販売しています。チョコレート展タイアップとして、チョコレートがけの焼きドーナツ詰め合わせ「シレトコドーナツコロコロ夢パンダ」(1,050円・税込)を1日30袋限定で販売します。ドーナツの穴をのぞくと、あなたの夢が見えるかも?! また、2,000円以上お買い上げのお客様は、チョコレート展のチケット(半券)の提示により、シレトコドーナツ北海道みるくを1個プレゼント。(平日のみ) ●おすすめ商品(9店舗)エキュート上野内の以下の店舗では、おすすめのチョコレート商品を販売!レ・パティシエール|ペルティエ|ドルチェ フェリーチェ|オッジ|銀座1・2・3|タント・マリー|ヨックモック|和楽紅屋|東京カンパネラ|コロンバン|パスタ カノビエッタ|ハミングカフェ バイ プレミィ・コロミィ|*レ・パティシエールのみ1月31日まで ◆ネイルクイック全店にて「チョコレート展」タイアップネイル!安心の技術に定評のある全国展開のネイルサロン「Nail Quick(ネイルクイック)」。その全店にて、「チョコレート展」タイアップネールアートを展開します。チョコレートソースがかかったsweetなデザインのネイルは、バレンタインにもぴったり! ¥16,276[カルジェルクリアコース+アート代総額(税込)]※タイアップ期間 1月28日〜2月24日
2008年の「君の椅子」 〜スタンプ〜 表裏ひっくり返して、子どもの成長に合わせて違う座面の高さで座ることもできる かつて私も取材撮影のスタッフの一人として関わっていた「THE NIKKEI MAGAZINE」の誌面で『命ことほぐ「君の椅子」』という記事を読んだのが2009年12月のこと。とても愛情深く地域活性にもつながる素晴らしい取り組みだと、ずっと心に残っていたのですが… ちょうど一年ほど前、日経本社ビルのホールで「君の椅子」プロジェクトについてのトークイベント開催というご案内が届き、しかも2011年の「君の椅子」のデザインを手がけたのは、大好きなアーティスト・大竹伸朗さんだと知り、喜んで参加してきました。プロジェクト代表の磯田憲一さんのお話をじかに伺って、「君の椅子」プロジェクトに関わる人々の想いを知り、また、その日のトークのために、わざわざ北海道から持ってこられた6脚の小さな椅子たちも手に取って拝見することができ、小さな椅子の愛らしい勇姿から伝わってくる使命というのか…手間をかけ心のこもった無垢の木肌のやわらかな温もりに… 深く感動しました。 …つい先日、携帯電話の不在着信の履歴をみたら市外局番“011”と表示されていて、札幌から??と、不思議に思いながら折り返し電話をかけてみたら… なんと、去年のトーク終了後にご挨拶して少しお話もできた「君の椅子」プロジェクトの磯田先生からでした! 「明日から1ヶ月ほど、東京のOZONEというところで展示をやります。明晩、オープニングのトークもあります」との直々のご案内に、大感激!! さっそくその翌晩のトークを拝聴しに行き、あらためて取材許可をいただいて、展示もじっくり拝見してきました。 プロジェクトで生み出された 2006年から2012年までの「君の椅子」と “希望の「君の椅子」” 合わせて8脚の愛らしい椅子たち。(同時開催:「トーネットのこどもと人形の椅子」展) ○「君の椅子」プロジェクト とは…旭川大学大学院の磯田憲一ゼミ(地域政策専攻)の、数年前の夏休み後のゼミ室で、大曲の花火大会を見て圧倒されたと話す学生に「夜空を焦がす10万発もすごいけれど、この北海道には、赤ちゃんが生まれると地域の人たちが1発の花火を打ち上げて、その誕生を祝う町があるんだよ。」と磯田先生が語りかけた… そんな小さな会話を発端に、子どもの誕生を祝福しその成長を温かく見守り続けて行きたいという願いを込めて企画され、地域に提案、その提案に共感した自治体から、その年に生まれた赤ちゃんのもとへ「生まれてくれてありがとう」「君の居場所はここにあるからね」という祝福のメッセージを込めて小さな椅子を贈り届ける、という取り組みです。 長い年月をかけて育まれた森の恵みから伐り出された無垢の木材を使用して、地元・旭川家具の優秀な職人とプロジェクトの趣旨に共鳴した第一線のクリエイターたちが力を合わせて製作し、暦年ごとに新しいデザインで作り上げられる小さな椅子たち。一つ一つの椅子に、生まれてきた子どもの名前と生年月日、ロゴと一連番号などを刻印し、まさに世界に一つだけの「君の椅子」となります。 2006年に北海道の東川町で始まって、翌2007年には剣淵町、2010年には愛別町、そして今年2012年からは東神楽町も参加され、これらの町で生まれた全てのこどもに、その年の「君の椅子」がプレゼントされています。 〜2006年、生まれたきみに〜 プロジェクトの最初の椅子。4本の脚は1本ずつ材質が違い、それぞれ道産材の 板屋カエデ・カバ・ナラ・クルミ が使われている。 2009年 〜いつでも一緒〜 授乳のときにお母さんがこの椅子に座ってお乳を飲ませてあげることもできるように… シンプルで柔らかな曲線の椅子。 ○「君の椅子倶楽部」さらに、「個人でも参加したい」と日本全国から寄せられる要望に応えるかたちで、2009年秋から、地域の枠を超え、参加費用を負担していただくことで個人でも参加できる「君の椅子倶楽部」もスタートしており、これまで日本各地の666人の赤ちゃんの元に「君の椅子」が届けられているそうです※ ※希望の「君の椅子」は除く(2012年3月現在) ○ “希望の「君の椅子」”2011年3月11日の、未曾有の大災害となった「東日本大震災」…想像を絶する状況の中、岩手県・宮城県・福島県では、104の新しい命が産声をあげておられたそうです。「君の椅子」プロジェクトでは、この日、未来への希望を携えて生まれて来たこどもたちに、逞しく健やかに成長してほしい、という願いを込めて“希望の「君の椅子」”を贈る取り組みをスタートされ、2012年3月までに98脚の椅子を贈り届けられました。(残る6脚の椅子も、いつでも贈り届けられるように準備しておられるとのこと) 大震災で予想もしなかったものまで壊れてしまった。だから、どんな状況にも負けない頑丈な椅子を作ろう… と、厳しい風雪に耐えたナラ材を使い、部材を組んで接着してから竹釘を打ち込む、など、大きな力がかかっても壊れにくい構造になっている 受け取る側は… もしかしたら、その日に生まれて来た子どものことを本当に素直には喜べなかったのかもしれない、、この椅子のことも、その日のことを思い出すから…と、なかなか喜んで受け取る気にはなれなかったのかもしれない、、、 そんなデリケートな要素をたくさん孕みながらも、「3月11日に生まれた君へ」とプロジェクト一同からの手紙を添えて椅子を贈呈するために、12月~2月にかけ、7回にわたって岩手・宮城・福島の計41市町村を、磯田さんと共に各県ごとに東川・剣淵・愛別の町長さんも訪れて、椅子を手渡してこられたそうです。またこの椅子のデザイン・設計・製作を手がけられたクリエイターの方たちも、行程の一部に参加、一緒に椅子を手渡され言葉を交わされたそう。 そんな直接の人と人との触れあいからも、どれだけ、被災された受け取られる側の方たちの心が癒され、ほぐれ、素直に喜ばれたことでしょう。 今回のトークで、このお話を聴いて、去年トークを伺った時の感動をさらに大きく超えて、思わず目頭が熱くなってきてしまいました。 ☆もデザインされている! “希望の「君の椅子」” の刻印 *** 暦年ごとにデザイナーと木工職人さんが替わり、それぞれに独自の個性を主張する 歴代の「君の椅子」たち。新しく生まれる命を祝福し、子どもとともに育っていく小さな椅子たちの、誇らしく深い慈愛にあふれる姿からは、かたちのよさだけでなく、手ざわりや座り心地のたしかな温もりも感じられ… 両親や地域の人々の愛情とともに、こんな素敵な無垢の木の椅子のぬくもりに抱かれて “世界でたった一つの大切な自分の居場所が、ちゃんとあるんだ” と、幼い頃から肌身に感じて、深い安心感とともに育っていける子どもたちは、どんなにか幸せでしょう。 2011年 大竹伸朗さんのデザインされた 〜椅子のようなかっこうをした奇妙で自由な時計〜 背もたれの左右の柱脚の高さがやや違っていたり、座面のカットも左右対称ではなかったり… 画一的な大量生産のものとは違い、一人一人の子どもの生来の個性を尊重するようにイメージされたのだろうか。 311の東日本大震災と福島原発の事故のあと… これから生まれ育っていく子どもたちの世代に、私たちは、どれだけの重荷を負わせてしまったんだろう… と、とてもいたたまれない気持ちを覚える昨今ですが。 経済的な豊かさと利便性ばかりを追い求めてきてしまった戦後の日本の社会の有り様から脱して… これを機会に、自然とともに、自然の恵みに感謝して地球の恩恵を皆で分ちあって、助けあい支えあって生きていく昔ながらの日本人の心を、もう一度、取り戻しながら生きていきたい。
Archives For グルメ 八重洲地下街 和彩酒藏だるまの和食ランチ編集部 2013年12月19日 八重洲地下街 和彩酒藏だるまの和食ランチ2013-12-19T11:04:42+00:00グルメ 八重洲地下街でお昼時。和食の気分なので看板でチェックして北口にある「和彩酒藏だるま」に入店。おいしそうな「鶏と野菜の黒酢あんかけ定食750円」をお願いしました。 黒酢のあんかけが野菜や鶏にたっぷりかかってお 日本海庄やの和食ランチ編集部 2013年12月12日 日本海庄やの和食ランチ2013-12-12T09:16:40+00:00グルメ昼時、八重洲地下街でウロウロしていたら見つけたお店「日本海庄や」。八重洲地下街には含まれていないけど、地下街中央口から入店できます。 世界遺産にもなったことだし、和食で行きましょう! 「しらすごはん・銀ダラ西京焼定食(1 八丁堀・あさだの天もり編集部 2013年12月5日 八丁堀・あさだの天もり2013-12-05T08:57:02+00:00グルメ No Comment前から気になっていたそば屋、八丁堀のあさだ。ランチに行って来ました。 八丁堀駅を地上に上がると、通りの向かいに昼前からすでに並んでいます。 明治25年の創業の老舗の蕎麦屋。中に入ると店はこじんまりして、テー 東京駅八重洲地下街・アルプス ビッグかつカレー編集部 2013年11月28日 東京駅八重洲地下街・アルプス ビッグかつカレー2013-11-28T14:01:19+00:00グルメ No Comment八重洲地下街の一番北側にあるカウンター20席のカレー専門店。 ここのカツカレーが安くて早くてうまいんです! 月曜日はサービスデイ。ビッグかつカレーは通常550円が480円(写真)です。 さらにタイムサービス 京橋・京橋テラスのランチ編集部 2013年11月21日 京橋・京橋テラスのランチ2013-11-21T08:15:28+00:00グルメ No Comment11月にオープンしたばかりのワインとグリルのお店。宝町駅から徒歩1分の昭和通り沿いにできました。 ランチは「極粒挽きハンバーグ¥980」「牛リブロースグリル¥980」「今週のパスタ(サラダ付)¥880」「今週のプレートチ 上野公園『韻松亭の御昼食』編集部 2013年11月14日 上野公園『韻松亭の御昼食』2013-11-14T08:00:00+00:00グルメ No Comment明治8年創業。寛永寺の鐘楼に隣接することから、当時の博物館館長が「松に韻(ひび)く」さまを愛で、韻松亭(いんしょうてい)と名付けました。その130年の歴史のなかには、横山大観がオーナーだったこともあるそうです。 美術館帰
今日は、2年前から教えている都立総合芸術高校の卒業式。週1日だけ授業を受け持つ市民講師の私は、式典に参加するわけではないのだけれど、卒業式の始まる前の朝早い時間に学校へ行ってきました。 何故かといえば… 写真専攻の高校3年生たちの卒業前の最終課題としているフォトブックの制作に、講師も同じ条件で取り組んで、仕上がったブックを卒業式の朝にそれぞれ持ち寄り、交換するために。写真専攻の卒業生は今年3人(写真の中央3冊)、曜日違いで担当する講師2人(右端と左端の2冊)、計5人が久しぶりに顔を揃え、それぞれの成果物を見せあいながら交換し、お互いの健康と今後の健闘を祈念して、卒業生たちは式典へ、講師2人はそれぞれの今日の仕事へ…と、爽やかに別れてきました。 この最終課題の内容と要件はなかなか複雑で… 最終的には、同じオンデマンド印刷のフォトブック(文庫版 48ページ)1冊を各自で作成し、人数分を発注して交換、参加者全員のフォトブックが1セットずつ卒業記念にそれぞれの手元に残る、というもの。 1見開きにつき、写真(画像)1点と文章1〜7センテンスを必ず入れる/見開きの no.1〜no.23 まで、各自ランダムにキーワードを書き出し全員で共有し、各見開きno.毎に全員のキーワードを全て使って文章をつくる。文章の1センテンス毎に必ずキーワードを1つ以上入れる/表紙とタイトルは自由。 参加者は、写真専攻の高3生と講師の5名の他に、美術科の教員・講師2名が希望されたので、合計7名。各見開きページ毎に7個のキーワードを全て使って文章をつくり、写真と合わせる…という、かなり難易度の高い課題でした。 全員フィニッシュできるのか…途中経過はそれぞれ悪戦苦闘あったようですが、少なくとも写真専攻に関わる5人は、今日、晴れてフォトブックを交換でき、皆と別れた後、さっそく中身を見てみたくてモーニング・コーヒーブレイクへ。 卒業生3人は、それぞれの個性が写真にも文章にもよく表れた内容にまとまっていて、初々しく。卒業制作の終わった後の11月半ばから課題を共有し、最初の頃は、文章に詰まっている生徒たちに私の下書き原稿を部分的に見せていたりもしたので、どこかで見たようなアイディアだなぁ…と苦笑するページもあり。同じ講師のもうお一方の作品は、さすが課題の要件を最終的に取り纏められただけあって、写真は撮りおろし、文章はキーワード全てを “てにをは” でつなげて詩のように簡潔にまとめられて、すっきりとした仕上がりでした。 高3生の授業は、それぞれの卒業制作のプランに沿って進められ、講師の役割は、生徒から何か質問や問いかけがあればそれに応える、講評会でない通常の授業時間はおおむね静かに見守る…というものだったので、特に2年目から入って来た授業担当週1日の私には、それぞれの生徒とゆっくり会話を交わす機会もあまり多くなく、この最終課題作品の交換が、お互いを知るうえでも、とても大切な記念となりました。 ご卒業おめでとうございます どうぞ元気で、のびのびと羽ばたいて… そしてまたいつか、クリエイター同士として再会できることを期待しています!!! *** 私はといえば…課題の詳細が決まった当初は、まだ時間もあることだし、文章をじっくり練って、年が明けて暇になる頃それに合わせて撮りおろしを試みようかと考えていたのですが。年明けとともに、実家の引っ越しという急展開の事態で1〜2月が殆どつぶれてしまい。。直接、高3生を受け持つ写真の講師だからギブアップする訳にもいかない…と、苦肉の策で、2009年から今日まで撮り溜めている日々のスナップのなかから、キーワードに嵌りそうな写真を探し出すことにしました。 ところが、いざ始めてみると… 今年卒業の高3生は、3年前の東日本大震災の頃に中学校を卒業して4月に高校に入学してきているんだ、と、しかも、彼ら彼女らが入学して来たちょうどその頃、私自身は初めての写真の個展を開催していたんだ、と気がついて。 写真家として初めての個展から3年、東日本大震災と原発事故の衝撃から3年、そして高校に入学した生徒が卒業して行くまでの3年。 ものすごく気がかりで…初めて被災地を訪ねられたのが震災から1年経った4月…ちょうどその4月から、この高校で2年生と3年生を教えることになった(そのとき受け持った初めての2年生がこの春の卒業生)、その年の5月には2度目の個展を開いた… そして今もなお福島第一原発から汚染水が垂れ流されていることへの気がかりから発展して最近撮りはじめている水族館のシリーズまで… 私の中で、それぞれに複雑に重なりあい絡み合うこの3年を振り返り、忘れてはいけないこととして思い切り表現する機会を得られた、貴重な取り組みとなり。 おまけに、期限ギリギリまで入稿にかかっていたので、完成品が手元に届いたのは、なんと3月11日。とても個人的な内容ではあるけれど、まさに「あれから3年…」の備忘録となりました。 今回は、課題の要件として しまうまプリントというところでフォトブックを作成しましたが、この内容をもう少し掘り下げて再編集し、印刷し直して、今年はなんとかアートブックフェアに出品参加したいと思っています! 皆様に、あらためてお目にかけられる折がきたら、またご案内いたします。 乞う ご期待 ☆☆
「お父さんに会いに行ってくる。」 そう言って、母は青森の恐山に行くことにした。 恐山にいるイタコに父を呼んでもらって話がしたいのだそうだ。 イタコにかんしては私はどこか半信半疑だけど、そういえば以前に父が若い頃に訪れたことがあると話していたのを思い出した。 父が若い頃にみた風景。もしかしたら父が渡ったかもしれない三途の川があるといわれている風景を無性に見てみたくなった。 ちょうど友人の展覧会で宮城へ行くまえに母が青森へ行くというので、私も足をのばして現地で合流することにした。 辿りついたその場所は、霊場として有名な、なんとなくうす気味悪くて恐いところだろうという印象を覆すところだった。昔、父に聞いたときに「行ったことがある」と聞いて意外だったのだけど、じつはこんな場所だったのだと知ることができただけでも少しだけ父に近づけた気がした。 東北には山岳信仰があって、昔から死んだ人の魂は山の上に集ると信じられていたのだそうだ。 実際に、この世なのかあの世なのかわからなくなるような美しい景色を目の前に、’極楽浄土’というイメージが容易に湧いてくる。 いまほど便利に車で上がってこれなかった昔に、未開の山に分けいって辿り着いた場所にこんな景色があったら、そこは神聖な魂があつまる特別な場所だと奉るのは、しごく自然なことだろうとかんじる。 死んだ魂だけが行くことのできる、見ることのできる場所。昔は神聖な山には女人も禁制であったという そのあとで訪れた宮城の蔵王の山頂にも、おなじような山岳信仰の祠があり、そこにも天国のような風景が広がっていた。 私は再度、父に近づけたような気がした極楽浄土に出会う旅となった。
阿弥陀様の見守る境内で七夕の風情をお楽しみください! 本年も「増上寺七夕まつり」を開催いたします。※本年、催し物などは開催いたしません。 なお、短冊の布施、縁日の売上げ等は「あしなが育英会 東日本大震災津波遺児募金」に寄付いたします。 【期間】2013年7月1日(月)〜7日(日) 増上寺境内(雨天時/光摂殿講堂) 期間中、増上寺では大殿前広場に七夕の笹飾りを設置し、夕暮れから午後八時までライトアップを行っております。広場横の「短冊書き込み所」では、短冊に願い事を書いて、ご自身で笹に結んでいただけます(御祈願料百円)。どうぞお気軽にご参詣いただき、色とりどりの短冊が幻想的に映し出された境内で、七夕の風情をお楽しみ下さい。 増上寺七夕まつり 期 間:2013年7月1日(月)〜7日(日) 会 場:増上寺 大殿前広場 場 所:東京都港区芝公園4-7-35交 通:「御成門駅・芝公園駅」より徒歩約3分、「浜松町駅」より徒歩約10分 問合せ:増上寺 03-3432-1431 http://www.zojoji.or.jp/event/ev_tanabata.html
指定されたファイルが見つかりませんでしたリクエスト頂いたページを一生懸命探したのですが、見つけることができませんでした。。。 もう一度、アドレス(URL)をご確認いただき、アクセスをお願いいたします。 もしかすると、ファイルが削除されている あるいは 別の場所に移動してしまったページかもしれません。 ご面倒ですが、トップページから該当ページを探してみてください。
たんぼアート今年も「田んぼアート」が完成しました! 茨城県・つくば市・守谷市・つくばみらい市・UR都市機構は、つくばエクスプレス(TX)沿線地域ならではの魅力を広く首都圏をはじめとする県内外に情報を発信するため「つくばスタイル協議会」を昨年5月に設置し、ツアー・セミナー・フォーラムなどのPR事業を実施しております。 2008年度は事業の一環として、つくばみらい市のNPO法人「古瀬の自然と文化を守る会」のご協力により、「田んぼアート」でつくばスタイルコミュニケーション・マークを表現することとなりましたが、この度「田んぼアート」が見頃を迎え、TXの車窓からもご覧いただけるようになりました。 「田んぼアート」はつくばみらい市のNPO法人「古瀬の自然と文化を守る会」が一口年5,000円の協力費を募り、TX守谷駅からみらい平駅間において実施しているもので、今年4年目を迎えます。 今年度は守谷駅~みらい平駅間の2ケ所で実施しています。ぜひご覧ください。 イベント たんぼアート公開日 2008.8.1(土)~10月の収穫祭まで公開場所 1)つくばみらい市下小目地区(「ありがとう」+TXロゴマーク)2)つくばみらい市小張下地区(つくばスタイルコミュニケーション・マーク)アクセス TX「守谷駅」から「みらい平駅」の間の2ケ所で、みらい平駅から守谷駅に向って左手の車窓からよく見えますお問い合せ つくばスタイル協議会事務局 TEL.029-852-2056http://www.tsukuba-style.jp関連サイト NPO法人 古瀬の自然と文化を守る会事務局http://furuseno.fureai.or.jp/